屋内空間を半分に区切って稼働率を上げる?!
高さ50メートルほどの仮設の仕切り壁を設置し、高さ68メートルのドーム空間の7割以上を仕切れるようにする。壁は野球場として使う場合の二塁ベース付近に三塁側から一塁側へ空間を横切る形で設ける。壁はパネルと幕を組み合わせ、天井設置のワイヤなどでつるす案が有力。投資額は7億~8億円を想定している。
なぜ札幌ドームは利用が少ないのか
なぜ利用が少ないのかと言うと、使用料が高額だからです。
更に北海道内では、5万人を収容する施設は大きすぎたと考えられます。
また、交通の便がよくないことで集客率も下がります。
更にこれからの人口減で、使用していく人は一部に限られる可能性も大です。
んー、素直にいうと計画時に未来のマーケティングができていなかったか考えていなかったのではと疑ってしまいます。
コンサートやライブ会場に限っていうと、収容人数はダントツですがその規模のイベントというものがほぼないのが現状です。
他のドームに比べて使用料も高いので、空席をつくってコンサートやライブをやるより「真駒内セキスイハイムスタイジアム」や「きたえーる」で何日かに分けてする方が採算がとれるんですね。
席が空いてガラガラに見えるのも、アーティストにとっては嫌でしょうしね。
とはいえ、総事業費は約537億円もかけてつくられた札幌ドーム、今後の経営を立て直していかなくてはいけません。
札幌ドーム、現状の稼働率
2018年3月期に発表している稼働率は74.2%です。
先に書いた通り使用率は、例年60%以上は日本ハムファイターズに依存しています。
日本ハムファイターズの1試合の使用料は約1700万円、年間約70試合の使用料の他、駐車場代・警備費・清掃費を含めると25億円を超えている計算になります。
更にドーム内の飲食店やグッズの売り上げは球団には入りません。
そこで、球団が球場の営業権を保有するボールパーク構想が持ち上がったそうです。
札幌ドーム建設の話があった1996年(平成8年)頃には、日本ハムファイターズが札幌ドームを出ていくということは想定外だったんでしょうね。
コンサドーレ札幌は、今は月に3日程の使用のみです。
やはり使用料が高額なので、段々と札幌ドームはつかわないようになっていた模様。
コンサートやライブについては、嵐は毎年3日間やっていますが、昨年は3代目JSoulBrothesが1日、関ジャニ1日、星野源も1日でした。
過去にライブを行ったアーティストはSMAP、EXILE、B’z、ミスターチルドレン、サザンオールスターズなど大物アーティストが名を連ねますが、完全に満席にしたというのは嵐だけの様です。
札幌ドーム側も努力しています!
もちろん札幌ドームも何もしていない訳ではなく、使用がない日はドームツアーをおこなっていたりトレーニングルームやキッズパークも稼働しています。
場内の売店やグッズも趣向を凝らして収益をあげています。
2012年からは「ドームオンラインリサーチ」を行っていて、来場者によるアンケートで会場の整備や快適にすごすための工夫等の工事施工を行ったりして努力はしているんです。
ただ、プロ野球の試合に匹敵する集客力のあるイベントは簡単には見つかりませんよね。
まとめ
ドームに仕切り壁をいれるだけで、7,8億かかるそうです。
経営が赤字になれば、札幌市の税金を投入することになります。
応援したい半面、そういうことに何億もの市民税を使ってほしくないなとも思ってしまいます。
2001年開業の札幌ドームは国内のドーム球場の中でも1番新しいドームです。
経営赤字で解体なんてことにならないよう祈るのみです。
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