札幌ドームが使用されないわけ
日本ハムファイターズが北広島市に拠点をうつしたことで、今後の札幌ドーム使用について注目されています。
札幌ドームは日本ハムファイターズが使用しているので採算がとれているといわれていました。
賃貸料として約26億5千万円を支払っているそうです。
年間いくらの契約ではなく、試合数と入場者数によって変動。
ファイターズの試合開催時に入場者が20000人を超えると、警備の人件費やゴミ処理費用が増えるからとドーム使用料値上げ。
また、ファイターズのグッズ売上等も札幌ドーム側にいってしまうとか・・不服に思うのもわかる気がします。
ちなみに、コンサドーレ札幌は、札幌ドームの使用料が高すぎるのであまり札幌ドームを使わなくなりました。
上記以外にもトイレの数が少なかったり、階段が急であったりして使いにくく、改善要求をしても断られたという経緯があります。
大物アーティストも採算がとれない
5大ドームコンサートツアーといえば札幌ドームが入りますが、4大ドームコンサートツアーとなると札幌ドームははずされています。
それは費用が高いから、採算がとれないという理由なんです。
赤字が出たら意味がない。
他のドーム会場より大きいのにアクセスは良くはなく、観客は遠征費が跳ね上がるので地方からくる方も減ります。
また観客だけではなく、運営側も機材を運ぶのに費用がかさみますしね。
季節によっては飛行機の欠航も視野にいれて、アーティストを移動させなくてはいけません。
確かに嵐は毎年3日間やっていましたが、3代目JSoulBrothesが1日、関ジャニ1日、星野源も1日のコンサート開催です。
過去にライブを行ったアーティストはSMAP、EXILE、B’z、ミスターチルドレン、サザンオールスターズなど大物アーティストが名を連ねますが、完全に満席にしたというのは嵐だけの様です。
最近は、「真駒内アイスアリーナ」でドリカムや三代目J Soul Brothers、東方神起、Hey!Say!JUMPもライブをを行っています。
ゆーみんやB’z、ミスチルは「北海きたえーる」へシフトしています。
札幌市内のライブ・コンサート施設
札幌市内の施設の収容人数は以下です。
札幌ドーム 53,796人
真駒内セキスイハイムスタジアム 17,324人
真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 11,524人
北海きたえーる メインアリーナ 10,000人
アクセスサッポロ 大展示場 7,500人
札幌芸術の森 野外ステージ 5000人
札幌コンベンションセンター 大ホール 2,500席
札幌文化劇場hitaru 劇場 2,302席
札幌コンサートホールKitara 大ホール 2,020席
Zepp Sapporo 1,910人
カナモトホール 1,516席
札幌ファクトリーホール 1,000人
参照:音楽会場総合サイト
2万人以上集めるライブは札幌ドームでしかできませんが、それでは大きすぎるのが難しいところです。
他のドームに比べて使用料も高いので、空席をつくってライブ等をやるより真駒内セキスイハイムスタイジアムやきたえーるで何日かに分けてする方が採算がとれます。
札幌ドームの建設の経緯
施設は札幌市が所有し、札幌市と道内財界各社が出資する第三セクター・株式会社札幌ドームが運営管理を行っています。
やはりこの第三セクターというところが大きいですよね。
もしも道内財界の各社だけでなく、民間企業も一緒に取り組んでいたら、今後の経済の見込みや座席数やイベントの見込みなどの未来のマーケティングをもっと細かくできていたかもしれません。
もちろんその時代にはわからなかったこともありますが、人口減は2000年以前からわかっていたことですし、5大ドームの中で一番新しいのは札幌ドームなのですから他に比べて使用料が高すぎることも承知だったと思います。
札幌ドームの経営不振とともに、札幌地下鉄東豊線も収入減のハズです。
市民税の納税額が上昇なんてことにつながらなければいいけど・・。