相次ぐ歴史あるホテルの閉館
札幌市内には新しいホテルがたくさんできていますが、もちろんホテルの閉館もあります。
その中でも昔からあるホテルの閉館が目立ちます。
歴史があるということはそこに思い出がある人がたくさんいるということです。
建物の老朽化もありますが、コロナの影響が長期化して閉館や売却の動きが相次いでいます。
順を追ってあげていきます。
ホテルオークラの閉館
南1西5にあった「ホテルオークラ札幌」は2021年9月に閉館しました。
1980年に開業したときは「ホテルアルファ・サッポロ」でしたが、2003年6月に「ホテルオークラ札幌」へリブランドしています。
大通公園と市電通りの間にあり、大通駅からも徒歩1分、狸小路やすすきのへも徒歩圏と利便性の高い場所にありました。
地上15階地下3階、147室でレストランやラウンジ、バーもありました。
建物の老朽化がすすみ耐震補強工事や建て替えを検討してきましたが建材などの値上げなどにより断念。
土地と建物の売却を三菱地所にしています。
跡地には同じく15階建てのホテルができる模様です。
また、「ホテルオークラ」も札幌から撤退するわけではないということなので、別の場所を検討中のようです。
※すでに解体済みです。
ホテルモントレ札幌が閉館
さっぽろ駅からすぐの場所北4東1にあった「ホテルモントレ札幌」が2022年10月末に閉館しました。
建物や設備の老朽化が理由です。
ホテルモントレは1994年に開業したブリティッシュスタイルのホテルです。
地上9階、地下1階建てで250室。
外観も内装もロンドンの伝統を取り込んでいて、中庭や調度品がとても素敵なホテルでした。
1994年にできたホテルなので築29年。
まだまだ使用できそうな気がしますが、設備も昔とは変わってきていますよね。
改装に取り組む予定でしたが、建築資材の高騰等の影響をうけて取りやめになったようです。
現在も建物はそのままです。
ホテルモントレエーデルホフは営業中です。
札幌すみれホテルは解体中
北1西2にあった「札幌すみれホテル」は今まさに解体中です。
1953年にできたホテルで、9階建て、客室は99室。
時計台や札幌市役所に近く、宿泊以外にも会議や宴会需要が多かったホテルです。
コロナ禍は長く休業していましたが営業を再開せずに築28年の建物を解体することになったようです。
解体工事は2023年7月末までの予定。
ホテルクラビーサッポロ2023年4月に閉館
2023年2月に突如リブランドを発表したのは「ホテルクラビーサッポロ」。
2023年4月10日には閉館してしまいました。
「クラビーサッポロ」は1993年4月にサッポロファクトリーと共にオープン。
30年間、営業していました。
改装工事をしてフランスのアコーのプレミアムホテルブランド「Mギャラリー」のホテルにリブランドしてオープン予定です。
新ホテル 名称・ホテル創成札幌Mギャラリー
客室数:118室 レストラン、フィットネスセンター、ラウンジ
2024年始め頃開業予定
センチュリーロイヤルホテル2024年5月閉館
札幌駅前の「センチュリーロイヤルホテル」が2024年5月31日をもって閉館します。
地上23階地下3階建てのビルの1~3階、10階から23階に300室の客室や宴会場があり、
最上階には円形状の道内唯一の回転レストランがあります。
景色を360度眺められるように1周を3時間かけて周っています。
ビル側から契約期間満了の知らせと更新がない旨の通知をうけ閉館を決めました。
1973年5月の開業、2024年5月の閉館なので、51年での閉館となります。
まとめ
札幌にはこれからもどんどん新しいホテルができていくと思いますが、こうして歴史あるホテルでも姿を消していってしまいます。
建て替えるにしても建材の高騰や人口減により人手が足りないこともあると思います。
自動チェックイン機を導入したり、エレベータやWi-Fi等のインフラ導入も必須となってきますよね。
通信販売のベルーナが「定山渓ビューホテル」や「洞爺サンパレスリゾート」等を買収したのには驚きました。
SNS広告の活用や人員の補充等、経営の仕方も昔とはかわっているのかもしれませんね。