札幌駅の屋上に見える文字は何?!
JRタワーの38階展望台から札幌駅の屋上をみると文字の様なものが見えます。
アルファベットがはっきりとわからない分、なんて書いてあるんだろう・・と興味が沸いて身を乗り出してみてしまいました。
ここは、札幌駅センター屋上駐車場になっており約440台の車が駐車できる場所なんです。
屋根の部分は札幌駅のプラットフォーム上にある吹き抜け部分で、排気塔屋根が線路の形にそって配置されています。
金網ごしに列車を見ることができますし、警笛や走行音も聞こえますよ。
札幌駅を上から見る機会が多くはないのに、なぜここに文字があるんだろうと疑問がわいたので調べてみました。
世界的に評価されているアート?!
結論から言うと「世界的に評価されているアート」でした!
しかも鉄道関連では唯一となる国際デザインコンペティションである「ブルネル賞」の最優秀賞を受賞している作品なんですって。
作品名は「direction」グラフィックデザイナー 菊竹雪さんの作品。
現在の札幌駅が地上駅から高架駅へ5代目駅としてリニューアルされ全面開業したのが1990年のことです。
この時はまだ排気口がむき出しになっている状態でしたが、2003年にJRタワーの開業が決まった折に上から見る景観をよくするために設置されたそうです。
写っていない部分もありますが、文字を見てみると以下の様になっています。
北海道の土地勘がある方はピンときたかもしれませんが、札幌市内や北海道内の観光地がサインとしてデザインされています。
そして矢印は、作品名の「direction(方向)」で大体の方向ですね。
旅行者が街の地理的方向性を理解しやすいようにデザインされたようですよ。
変わる札幌駅周辺
JRタワー展望台のT38以外で「direction」が見える場所は、JRタワーホテルの北西側のお部屋からも見ることができます。
北海道新幹線開通に伴うJRタワーよりも高い、新タワービルをはじめ北4西3に建設予定の仮称ヨドバシタワーからも見えるようになるかもしれませんね。
デザイン上のことなので何とも言えませんが釧路や旭川とススキノとを同等に並べてしまうと距離感を知らない観光客には伝わりにくいのではなかろうか・・。なんて思ってもしまいました。
北海道の県民性である大らかさ(適当さ?)を見越しての作品と思うことにしましょう。
札幌駅は現在、11番線ホームを造るため北口側を拡張工事しています。
周辺の再開発もすすみ、パセオも閉店となります。
今後も変わっていく札幌ですが、札幌駅周辺にある様々なアートは今後も変わらず活かされていくものだろうと思います。