札幌ホテルラッシュの裏側で起きている「質の変化」
札幌の街を歩いていると、あちこちで新しいホテルの建設が進んでいます。
「空き地を見つけたら、とりあえずホテルになるのでは?」と思ってしまうほどのラッシュですよね。
でも、いま増えているのは、ただの寝る場所ではありません。
札幌のホテルをウォッチしていると、他の都市とは少し違う「ちょうどいい進化」を遂げていることに気づきます。

札幌のホテルは「中間ゾーン」が面白い
札幌でホテルを探していると、ある特徴に気づきます。
それは、「リゾートほど特別ではないけれど、ビジネスホテル一辺倒でもない」という宿が非常に多いことです。
大自然の中の完全リゾートでもなく、出張利用に特化した無機質なビジネスホテルでもない。
観光客でも使いやすく、地元の人が泊まっても気後れしにくい。
少し特別感はあるけれど、背伸びするほどではない。
この「中間ゾーン」の充実こそが、近年、札幌での「ひとり泊」や「自分へのご褒美ステイ」を自然に増やしている理由だと感じます。
今は「誰と泊まるか」よりも、「どう過ごしたいか」で選ぶ時代。
目的別に、いま札幌で選ぶべき「ちょうどいい宿」をピックアップしました。

1. 「究極の整い」と快眠を求める人に
札幌の「回復系」ホテル:ドーミーイン札幌(PREMIER・ANNEX)
「今日はとにかく疲れを取りたい、リセットしたい」 そんな日に選ばれているのがドーミーインです。
ここが「ちょうどいい」: ビジネスホテルの手軽さがありながら、中身は本格的な「癒やしの宿」。夜通し利用できる天然温泉の大浴場とサウナ、そして湯上がりのアイスや名物「夜鳴きそば」のサービスが、滞在の満足度を底上げしてくれます。
過ごし方の提案: サウナと水風呂で心身を「整えた」あと、館内着のままお部屋でリラックス。名物の朝食バイキングを楽しみに、ふかふかのベッドで「質の高い眠り」につく。派手な非日常ではありませんが、確実に「明日への活力」をチャージできる安心感がここにあります。
2. 誰にも邪魔されず、本の世界に浸るなら
札幌の「ひとりご褒美」ホテル:ランプライトブックスホテル札幌
狸小路のアーケード内にありながら、一歩中へ入ると驚くほど静かな空気が流れています。
- ここが「ちょうどいい」: 1階には24時間オープンのブックカフェがあり、宿泊者は部屋へ本を持ち込むことも可能。洋書やこだわりの選書が多いので、「今日はこの一冊を読み切る」と本を持ち込んでおこもりするのもおススメです。
- 過ごし方の提案: 観光ホテルの賑やかさは皆無。深夜、カフェでコーヒーを片手に本をめくる時間は、都会の真ん中にいることを忘れさせてくれる贅沢なひとときです。
3. 都市の夜景とデザインを愉しむ
都市型の“ちょうどいい非日常”:ザ ノット 札幌(THE KNOT SAPPORO)
狸小路駅の目の前。1階に老舗「千秋庵」が入る、今の札幌を象徴するようなスタイリッシュなホテルです。
- ここが「ちょうどいい」: 2階のラウンジは、形や色の異なるさまざまな椅子が配された、まるでギャラリーのような空間。お気に入りの特等席を見つけて、美しいバーカウンターを眺めながら過ごす時間は、無機質なビジネスホテルとは一線を画します。
- 知る人ぞ知る楽しみ方: 実はこのホテル、専用の「KNOTコイン」という真鍮製のコインで、ラウンジの軽食やドリンクを注文する遊び心があるんです。1階・千秋庵のノット限定お菓子と交換できることも。
- 過ごし方の提案: 客室はコンパクトながら、大きな窓から街を見下ろせる高層階がおすすめ。街の鼓動を感じながら、大人のワクワク感を少しだけプラスした滞在が叶います。

4. 街の中でロッジに泊まる解放感
街中グランピング:UNWIND HOTEL & BAR 札幌(アンワインド)
一歩足を踏み入れると、そこはレンガ造りのロッジ。アンティークな雰囲気が漂う、唯一無二の空間です。
- ここが「ちょうどいい」: チェックイン時のウェルカムワインサービスが、日常からの切り替えを演出してくれます。朝食は、おしゃれなバスケットに入ったスープカレーなどが部屋の前に届くスタイル。
- 過ごし方の提案: 着替える必要もなく、部屋でゆっくりと朝食をいただく。何もしない贅沢を味わう「おこもりステイ」の理想形がここにあります。
5. 価格と満足度の、最強の「着地点」
札幌の「現実解」ホテル:プレミアホテル-CABIN-札幌
「予算は抑えたい、でも絶対に失敗したくない」という時の、地元民も納得の選択肢です。
プレミアホテル-CABIN-札幌の宿泊記・天然温泉のレポートはこちら
- ここが「ちょうどいい」: この価格帯で、すすきのエリア屈指の天然温泉大浴場を備えているのが最大の強み。派手なデザインではありませんが、清掃が行き届いた安心感があります。天然温泉は自家源泉ですよ!ロウリュもあります。(※男性はサウナがあります)
- 過ごし方の提案: 仕事帰りやイベント後にサッと泊まって、広いお風呂でリフレッシュ。無理のない価格だからこそ、何度でもリピートできる「日常の延長にある贅沢」です。

6.空を眺める露天風呂と、都会的な静寂
札幌の「デザイナーズ×癒やし」:札幌グランベルホテル狸小路
すすきのの喧騒から少しだけ離れた、南7条エリアに位置するモダンなホテルです。 「便利な場所がいいけれど、夜は静かに過ごしたい」という欲張りな願いを叶えてくれる一軒です。
- ここが「ちょうどいい」: 特筆すべきは、最上階にある天空露天風呂。都会の真ん中にいながら、四角く切り取られた空を見上げてお湯に浸かる時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれる「ご褒美」そのものです。
- 過ごし方の提案: 客室は、余計な装飾を削ぎ落としたミニマルで上質なデザイン。仕事のアイデアをまとめたい時や、誰にも邪魔されずに思考を整理したい時の「隠れ家」としても機能します。
- 街歩きポイント: ホテルの周辺は、近年こだわりの飲食店やバーが増えている注目のエリア。チェックイン後にふらりと近所を散策して、自分だけのお気に入りの店を見つける楽しさがあります。

まとめ:札幌のホテルは「自分を甘やかす」場所に進化中
私自身、自分へのご褒美といえば、やはり「美味しいごはんと美味しいお酒、そしてゆったり浸かるお風呂」です。
素敵なインテリアに囲まれたホテル内で、いつもよりちょっとだけ贅沢に過ごす時間は何にも代えがたい癒やしになります。
時にはマッサージやエステも受けて、心身ともにリフレッシュするのが私の過ごし方です。
今、札幌のホテルがこれほどまでに支持されているのは、使う人を単なる「観光客」や「ビジネスマン」といった枠に決めつけすぎていないからだと感じます。
だからこそ、
- 女性の一人旅
- 週末の自分へのご褒美
- 静かに集中したい滞在
といった、現代の細やかで多様なニーズを、今の札幌のホテルは無理なく、しなやかに受け止めてくれるのです。
新しく生まれ変わるこの街で、あなただけの「ちょうどいい」一軒を見つけてみませんか?
【ちょっとした旅のヒント】
2026年4月から札幌でも「宿泊税」が導入されています。1泊あたり200円〜500円ほど(料金による)ですが、これからの札幌の街づくりを支える大切な財源。
予約の際は、総額をチェックしておくとスマートですよ。
リゾートでも、ビジネスでもない。 その「中間ゾーン」にある居心地の良さを、ぜひ次の滞在で体感してみてください。

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