北陸銀行札幌支店が建て替え
大通公園に面している北陸銀行札幌支店が現地建て替え予定です。
1966年にできた建物なので老朽化による建て替えですね。
老朽化しているとはいえ、窓部分が少し変わった建物なので目をひきます。
テレビ塔にも近く隣は競合の北洋銀行ですし、とても立地がいい場所です。
コロナ禍で、先行きが見えない部分もありますが、銀行さんなら土地を手放さず建て替えができますね。
お隣のイケウチゲートが同じく建て替え中なので、建て替えの話を聞いた時にはここをつなげて合同再開発なんかも考えられるのではないかと思っていましたが別物でした。
北陸銀行は2024年春頃には新店舗をオープンする予定。
それまでは仮店舗の営業となります。
仮店舗は徒歩3分程の北海道銀行中央支店が入っているビルになります。
北陸銀行と北海道銀行は同じ「ほくほくファイナンシャルグループ」なので、同じ建物に入ることもあり得るんですね。
引用:ほくほくファイナンシャルグループ
道銀ビル再開発
北陸銀行と同じ「ほくほくフィナンシャルグループ」の北海道銀行も、道銀ビル再開発を計画しています。
こちらは2024年から着工となっていますので、北陸銀行札幌支店が出来上がる頃に着手ということになります。
道銀ビルは北陸銀行よりも古く1951年に竣工し、戦後の北海道経済に大きな役割を担ってきた銀行ビルです。
隣の「新大通ビル」と一体再開発なので、かなり大きな工事となる予定。
2030年完成予定です。
どうして北海道に「北陸銀行」?
ところで、どうして北海道に北陸銀行が根付いているのか考えたことはありますか?
北陸銀行の前身である十二銀行が北海道に入ってきたのは明治32年です。
旧北海道銀行ができる半年前に入ってきているので北海道での歴史はかなり長いものです。
北海道開拓時代に移住した北陸出身者が多く、北陸の米穀商や海運業等で事業を始めた移住者支援のために北陸銀行も北海道に進出してきました。
今では札幌、旭川、函館、釧路、帯広、釧路、苫小牧、小樽、江別に支店がありますね。
他の地方の銀行もありますが、どこよりも早く北海道に進出してきた銀行の一つです。
北海道の銀行シェア
北海道では北洋銀行がトップを走っており、「北海道銀行×北陸銀行」がその後を追う形です。
北洋銀行は1998年の北海道拓殖銀行の経営破綻により顧客を引き継ぎ急拡大したという経緯があります。
また、北海道は面積が広いため各都市にある信金がそれなりのシェアを確保しているのが他の地方とはちがっている特徴です。
私はゆうちょ銀行を主にあとはネット銀行ばかりの利用になってしまったので北海道の銀行のマーケットシェアをあまり知りませんでした。
老朽化による建て替えは致し方ないにしても、倒産が相次いでいるコロナ禍においても予定通りに建て替えや移転ができる銀行はやはり資金力が違うなと思いました。