札幌-その他

札幌の小中学校もタブレット端末が1人1台の形へ

札幌の小中学校もタブレット端末1人1台の時代へ

コロナ禍の中で全国の公立学校でICT環境の整備に向けた動きが加速しています。

(※ICT=通信技術を使って人とインターネット、人と人がつながる技術のこと)

札幌市の小中学校でも「新しい生活様式」が定着してきた中、2021年は新しい授業様式が始まる年になりそうです。

札幌市内の小学校は約200校、生徒数は約89,600人

中学校は約100校、生徒数は約43,000人となっています。

少子化により校舎数や生徒数の減少はあるものの約300校の公立小中学校があります。

札幌市は、2023年度まで段階的に小・中学生に1人1台ずつ教育用のタブレット端末を支給すると発表しています。

(札幌市が導入するのはchromebook

例えば我が家の小学5年生は、小学3年生の時からパソコン授業があり4年生になってからは学校でタブレット端末も使い始めています。

現在の1年生はすでにパソコンデビューはしているようなので、年々早まっていることがわかります。

ただ、2人で1台という形のものが多かったようです。

2021年1月からは1人1台タブレット端末が配られる旨、担任から子供たちにお話があったようです。

段階的にということなので、準備が整った学校からということだと思います。

各学校としては、指導できる先生の配置やトラブル時の対応ができる方を確保するのは大変です。

また、ICT端末をつかっての授業についてはどのように活用していくかは先生サイドの経験の蓄積に頼るところもありまだ課題もありそうです。

札幌市教育委員会のGIGAスクール構想をのぞいてみましたが、「高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備」や「学習ツールと校務のクラウド化」等専門家レベルのものもありスクールサポーターとして募集もしています。

ICT活用教育アドバイザー募集

先生方の働き方改革をしながらのICT活用授業は負担増にもなる可能性も・・、負担が軽減されるまでにはメリット・デメリットが複数でてきそうです。

ICT活用のメリット

タブレットやパソコンを使用しての授業でのメリットをあげてみます。

・授業で画像や動画を活用すると、興味・関心を高めることができ子供のモチベーションが高まります

・挙手をして発言をしたがらない生徒でもPCを使った共同作業等では積極的に参加しやすくなります

・PCやタブレットを使うことで、板書時間やプリントを用意する時間などを削減することができます

・教員にとっては、紙ではなく電子データを扱うことになるので、情報の利活用が楽になり、インターネットを使うことで情報を早く仕入れることができ時間短縮につながります。

例えば具体的な授業をあげていくと

・理科等で写真を撮って、選んで、友だちと話し合う

・タイピングやインターネット検索で調べて、自分なりに情報をまとめる

・学校探検の写真をもとにグループ発表等

・電子黒板に表示された画像を英語で答えるゲーム etc・・

教科の学びだけではなく、情報収集してその活用の仕方やコミュニケーション能力も身に着けていけるような内容が多いです。

対面授業では、頭の回転がはやくてすぐに手をあげられる子やすぐにまとめられる子が授業で活躍し注目されていましたが、1人1台環境になると今までとは違う子が活躍できそうですね。

家庭学習のための通信環境や負担等

新型コロナウィルス感染症対策による一斉休校のときは、学校側から「配る」ということができなかったので普段受け取っているプリント等をホームページに掲載していました。

子供には「家庭学習サービス」等の教育用コンテンツ等が紹介されました。

運動会や学習発表会をライブ配信した学校もあり各学校で工夫された活動が見られました。

保護者への対応はそちらで間に合いましたが、周りの話を聞くと負担増になった家庭もあります。

 

ガラケーしか使用していなかったがタブレットを購入した。

プリントを印刷しないと子供に渡せず、結局プリンターを購入した。

我が家も使用していたポケットWifiがコロナ禍でアクセスが集中したためか接続困難になってしまったため光回線にしました。

結果、後のオンライン授業にも参加できましたが、家庭も負担増になっていることを理解してほしいなという思いもあります。

また、そういったものが苦手なご家庭も少なくないはずですよね。

今後は、パソコンやタブレットにより家庭学習なんてこともでてくるかもしれないので、家庭での通信環境等も問題になってくるのではないかと思います。

タブレット

ICTをうまく活用

札幌市でのICT活用は2013年頃から色々な分野で実施されています。

コロナ禍になったことで進化はますます目覚ましくすごいスピードで変化しています。

タブレットを学校で1人1台使用できることで教育はもちろんですが生活や環境も変わっていきます。

例えば小学校高学年以上になるとランドセルに教科書が入らないくらい(約10kg以上!)重たくなりますが、資料集・地図帳・辞書等がアプリになることでそれらが軽減されるはずです。

タブレットの貸与でインターネット上で使用できるものが増える分、荷物が大幅に軽減されるんですね。

そのうち鉛筆、消しゴムなんかも消える時代がくるのでしょうか・・・。

タブレットを低学年に毎日持たせるのは怖いなぁ等が今後課題になるかも。

親としては一斉授業の学校にしか行ったことがない分、学校の変化に不安を感じながらも新しい教育には好意的で今の子供たちが少しうらやましくもあります。

現在民間企業がやっているVR授業等もそのうち入ってくるんでしょうね。

自分自身もICTをうまく活用して生活していきたいと思います。