北国とはいえ、暑くなってくると心配になるのが熱中症です。
北海道には梅雨がないといいますが、本当かなぁと思うこともしばしば。
ここ数年は気温もあがり湿度もあがり、マスクをしていると苦しいくらいの日もありますよね。
北海道は日本の中で一番北なので涼しいと思われがちですが、暑い時は結構アツイ!
短い期間かもしれませんが高温の時は大人でもつらいです。
まして子供は走り回ったり、もともと体温が高かったりするので大変。
それなのに札幌の小中学校の冷房設置率は、普通教室「10.1%」だそうです。
これでも少し前に比べたら増えたんですって。

小中学校のエアコン普及率
札幌の夏は、自分が子供の頃は今ほど暑くなかったような気がします。
窓を全開にしたり教室の前後のドアをあけていれば風が通り、それほど暑さを感じていませんでした。
でも、今は地球温暖化の影響で、平均気温があがっているからか参観日に学校の教室に行くと暑くて汗が流れて長い時間見ていられない時もあります。
子ども達が頭や首にタオルを巻いたりして授業受けているのも見たことがありますが、これが夏の間ずっとなんてかわいそうと思ってしまうほど。
引用:文部科学省 空調(冷房)設備設置状況(小中学校・普通教室)令和2年9月時点
全国の小中学校普通教室の冷房設置率平均は92.8%とのこと。
東京等関東圏はほぼ100%です。
北海道4.3%と、とても出遅れてしまっていることがわかります。
引用:文部科学省
北海道内で見てみると、寿都町が100%、砂川市が98.5%、三笠市80%と自治体によっては群を抜いて普及率が高いところがあります。
子どもの数や学校の数が違いますし、気温がさほど上がらない場所もありますが、自治体によってこんなに違うものなんですね。

校舎建て替えにより冷房設備も設置
札幌市内では小中学校の建て替えが多くなっています。
札幌市には300校を越える学校施設がありますが、そのうち7割が築30年以上たっており老朽化しているので順次建て替えしているんです。
建物を新しくすることで、少子化による現在の子どもの人数や変わってきた教育内容にも対応できるよう施設内の設備更新も行っていきます。
文部科学省がかかげるGIGAスクールの実現に向けて、札幌市内の小中学校も1人1台の端末環境も現実になりつつあります。
OA機器を扱う特別教室だけではなく、普通教室でも将来的にICT端末を使用するため冷房設備は必須となってくると思われます。
子ども人数が減っていることで、統廃合や合併もありますが学校が建て替えられることで必ず冷房(エアコン)の普及率はあがってくると思います。
熱中症も増えていますし子供は特に重症化しやすいですから、早く対策をとってほしいです。
