札幌市の公立小中学校改築多数
札幌市教育委員会は2021年度予算で学校施設関連費として139億8300万という数値をあげました。
昨年に比べて16.4%増し。
その背景には、札幌の公立小中学校建物の老朽化があります。
札幌市には300校を超える学校施設がありますが、約7割の施設が築30年以上を経過しています。
子どもが安心して学校生活を送れるよう環境を形成する目的としている「札幌市学校施設維持更新基本計画」というのがあるんですよ。
老朽化対策の他に地震や津波対策、防犯対策、グランド造成等の学校に関する様々なものが含まれています。
すべての学校で改築すると莫大な金額になってしまうので優先順位を決めて、耐震性だったり現在の教育にあった施設づくりをしているんですね。

新しい小学校の開校
少子化のため小規模化が進んでいる学校を統合して新しい学校へする動きが加速しています。
◎厚別区
・上野幌小学校と青葉小学校を閉校し、令和2年(2020年)4月に「新札幌わかば小学校」を開校。
・上野幌小学校の校舎を改修工事済
・上野幌西小学校と上野幌東小学校を閉校し、平成31年(2019年)4月に「ノホロの丘小学校」を開校。
・上野幌東小学校の校舎を改修工事済
◎南区
・石山小学校と石山南小学校を閉校し、平成31年(2019年)4月に「石山緑小学校」を開校
・旧石山小学校の敷地に校舎等を新築。

引用:札幌市 石山緑小学校
ちなみに石山緑小学校の校歌の作詞・作曲は、大黒摩季さんとのこと。
なんかカッコイイ。ズルイと思ってしまう私がいます。年代的なものか?(笑)
そしてこの春に開校するのが「芸術の森小学校」
・常盤小学校と石山東小学校を閉校し、令和3年(2021年)4月に「芸術の森小学校」を開校予定。
・常盤2条3丁目の市有地に校舎等を新築
常盤小学校の正面玄関に植えられていた「オンコの木」が新しい芸術の森小学校へ移植されたというニュースがありました。
「風雪に耐え、強くたくましい子に」という思いが込められているそうです。
新校舎はうれしいですが、新しい環境の変化も多いので子供の心を考えて、いつも身近にあった木を新校舎への移植するという配慮に温かい思いになりました。
小中学校の改築・改修計画続々と
今後も学校の改築・改修予定はたくさんあります。
2021年度の予算に含まれていると思われるもの
・東山小学校、本町小学校改築、山の手小学校仮設校舎建設
・札苗緑小学校、拓北小学校、幌東小学校、平和通小学校、柏中学校、太平中学校のリニューアル改修
・工事2年目となる二十四軒小学校
・2021年の完了を目指す発寒南小学校
・新陽小学校、山の手小学校、栄中学校解体、中央小学校グランド増設、
・光陽小学校と発寒中学校の実施設計
・明園小学校、向中学校、定山渓中学校の基本設計
・常盤中学校の武道場整備
・屯田南小学校、中の島中学校の給食施設整備
その他にも耐震や小さなリニューアル改修、解体費、耐震化等を含めると莫大な費用となります。
もっと詳しく知りたい方はこちら札幌市公立学校等設備計画

母校はありますか?!
その地域に自分の子供が学校に通っていると学校改築や改修について知ることができますが、関わらなくなるといつのまにか母校がなくなっている・・なんてこともあるかと思います。
私は札幌市内で1度転校していますが、もう何十年も経っているのに2校とも懐かしい当時のままの建物です。(リニューアル改修はしたかもしれませんが)
札幌の学校の耐用年数がいっぺんに期限が迫ってきた感じであちこちで工事が始まっています。
先にあげた小中学校の中に、あなたの母校はありましたか?
母校の有無を確かめて、子供の頃に思いをはせて懐かしむのもいいかもしれませんね。

