札幌-ホテル

三菱地所がハイブリッド木造ホテルを建設中 2021年秋オープン予定

大通西1丁目に木造ホテル建設中

大通西1丁目、ル・トロワのお隣に三菱地所が木造ホテルを建設中です。

三菱地所ホテル

出店ブランドは、三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツで、北海道初進出となります。

地下鉄大通り駅23番出口から徒歩1分。

「ハイブリッド木造」とは

このホテルの特徴は、北海道産木材を積極的に活用していることです。

鉄筋コンクリートと木造とを組み合わせて柱や梁(はり)のでない客室を作ることが可能な工法です。

床材には北海道のトドマツを活用。

外観には北海道産のタモを使用しています。

木の経年変化や見る方向により木目・色・陰影等がかわり、道外の方はもとより北海道民も更に木の良さに気づく要素がいっぱいです。

三菱地所外観イメージパース

外観イメージパース

面白いのは、1階から7階までは他のホテルと同様に鉄筋コンクリート造ですが、8階にハイブリット造(鉄筋コンクリート+木造)を用いて、その上の9階から11階は純木造となる予定です。

三菱地所ホテル

引用:三菱地所

外装にも木を用いたデザインで、新素材のコルクパネルを採用するなど環境に配慮。

木造の高層ホテルって聞いたことがなかったのでどのような構造になるのか不思議でしたが、上層階を木造にすることで軽減化やローコストをはかれるんですね。

なによりも北海道の木材をふんだんに使用して自然のぬくもりにつつまれる空間を造っているところに注目です。

三菱地所木のホテル

引用:三菱地所

柱がない分、ロビーはとても広くスッキリ見え木材の魅力が引き出されていますね。

ゆったりと落ち着いて滞在できそう。

高層階は木造にするにあたり、耐用性・水密性・気密性等の性能を確保し構想木造技術を集結しているとホテルといえます。

林業振興や地方創生に期待

日本の森林は国土の約2/3に相当するそうで、そのうちの40%が人工林といわれています。

戦後に植えられたものが多く利用適齢期を迎えた樹齢50年以上の人工林が50%を超えており、活用されずに興廃していく森林もあるそうです。

野生鳥獣の被害や、森林整備する人手が少なく伐採や森林整備できないので、保全活動ができず問題となっています。

北海道は日本の中でも特に森林が多いので、住宅や家具などの身近な場所で用いられています。

高層の建物が木材でできることで、新たな指標となっていくのではないでしょうか。

積極的に北海道産木材の活用をすることにより北海道の魅力を発信し、林業のさらなる発展と地域活性に貢献しています。

仕様されている木材であるトドマツは北海道の固有種で人工で作られるものも多く道産木材の活用を促進していくものと期待されています。

木材は温かみがあり断熱性や湿度を調節する機能を備えており、人にも環境にも優しい素材といえます。

森林土砂の流出を防いだり、水を安定して供給することや川や海の生き物を育むことにもつながる他、人には安らぎを与えてくれるものでもあります。

改めて木のよさを見なおせる期待度が高いホテルです。

目の前には大通公園とテレビ塔というロケーションもいいですね。

2021年秋オープン予定。