チェーンスーパーの相次ぐ北海道撤退
北海道から総合スーパーであるイトーヨーカドーと西友が撤退するというニュースに驚いたのは私だけではないはずです。
かつてはスーパーが北海道にこぞって進出した時代がありました。
ダイエー、イトーヨーカドー、マイカル、西友、ジャスコ、東急ストア、長崎屋等
ローカルスーパーも魅力はあるけれど、やはり大手チェーンの総合スーパーは一度にたくさんの種類の買い物ができるので便利で活用する人も多いと思います。
札幌市内の総合スーパーは現在27店舗あるんですって。
総合スーパーとは「日常生活で必要な物を総合的に扱う大衆向けの大規模な小売業態」とのこと。
つまり食品から衣料品、生活雑貨、家電製品といった様々な商品群を一つの店舗で取り揃えて販売する店。
顧客はさまざまな種類の商品を一箇所で購入することができ「ワンストップショッピング」ができることでリピーターが多くなります。
・イオン桑園店・麻生店・栄町店・苗穂店・元町店・東札幌店・西岡店・南平岸店・藻岩店・琴似店・発寒店・新さっぽろ店・平岡店 イオンは13店舗
・イトーヨーカドー琴似店・福住店・屯田店・アリオ札幌店 ヨーカドーは4店舗
・西友西町店・宮の沢店・旭ヶ丘店・厚別店・清田店・手稲店・平岸店・福住店・元町北二十四条店 西友は9店舗
・MEGAドン・キホーテ狸小路本店
このうち撤退してしまうのはイトーヨーカドーと西友です。
北海道から撤退してしまうイトーヨーカドーの今後の情報をまとめるとこんな感じ🧐
※ロピアは北海道初進出帯広店→2024年6月頃 ダイイチへ
北見店→2024年8月頃 閉店
屯田店→2024年8月頃 ロピアへ
アリオ札幌→2025年3月 ダイイチへ
琴似店→2025年1月頃 ロピアへ
福住店→未定(譲渡検討中) pic.twitter.com/a8AJeCIGcz— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) February 10, 2024
https://sapporokara.com/2020/10/03/superbgm/
イトーヨーカドーと西友のその後はどうなる?!
イトーヨーカドー撤退後は、ロピアという北海道初進出のスーパーかダイイチが基本は入る模様です。
札幌市内のイトーヨーカドー4店舗は以下
屯田店→2024年8月頃 ロピアへ
アリオ札幌→2025年3月 ダイイチへ
琴似店→2025年1月頃 ロピアへ
福住店→未定
※アリオは食品売り場をダイイチへ継承し、ショッピングセンターは継続します
札幌ドーム近くの福住店も事業承継を進めていますが未だ決まっていないようです。
そして西友は全9店舗をイオン北海道に売却し、従業員もそのまま移籍。
総合スーパーはイオン13店舗に西友跡9店舗が加わり22店舗となります。
10月1日から西友がイオングループの店舗になる予定です。
イオン系列の店舗(マックスバリュ、ザビッグ、フードセンター、まいばすけっと等)を数えると北海道内の店舗数では一人勝ちということになります。
イオンのスーパーは好きですが、どこの店舗にいっても同じ商品ばかり・・というのは少し面白みにかけますよね💦
そうはいっても少子高齢化と過疎化が進むこの時代にそれは贅沢になってきているのかもしれません。
道内スーパーの3極体制
北海道のスーパー市場は約8割をイオン、アークス、コープさっぽろで占めています。
イオンが抜きんでた状態ではありますが、アークスとコープさっぽろもがんばっていますよ。
例えばコープさっぽろはイオンやアークスがほぼ店舗のみの稼ぎであるのに対し、宅配や保険、病院給食、再生可能エネルギー電力の供給、葬祭等の事業もして多角経営しています。
上場スーパーとは立ち位置が全く異なる組織ですが魅力があり、トドックは根強い人気ですね。
アークスは人口減少で市場が縮小していく中で、各地域で30%シェアを獲得することを目標にしています。
仕入れや物流等運営上の効率を考えて店づくりをしています。
イオンとは違う視点やカテゴリーで収益を出し続けられる努力をしているんですね。
いずれにしても顧客ニーズの変化に誠実に対応することが重要になってきているようです。
まとめ
札幌市内には大手スーパーの他に地元スーパーも複数あり、激戦区も存在します。
人口減少で市場小さくなっていけば競争も激化されていくと思われます。
でも、今はディスカウントストアが台頭してきたり、地元スーパーの地産地消等それぞれの特色がありますので、うまく活用していけたらと思います。
中小スーパーは、総合スーパーのように1か所で何でも揃うわけではありませんがオリジナル商品や輸入品、低価格で高品質等こだわりの品々があるので、日々のお買い物が楽しくなります。
他業種の店舗とコラボしたりして工夫を凝らしているので注目してみると楽しいですよ。
また、チェーンストア撤退の背景に今月から始まった長時間労働の規制労働強化で北海道も配達による輸送時間の影響があるのは確かです。
これが他のことに波及していかなければいいのですが・・2024年問題厳しいですね。
色々と言いながらも、やはり昔からあったなじみのあるスーパーがなくなってしまうのは悲しいです。