札幌の大型商業施設の減少
札幌市内の大型商業施設が再開発の加速で一時的に減少しています。
まずは現状をみていきましょう。
閉店した大型商業施設
すすきのラフィラ→ 2020年5月閉店済
4丁目プラザ → 2022年1月閉店済
イケウチゾーン → 2022年5月閉店済
パセオ → 2022年9月閉店済
ピヴォ → 2023年5月16日閉店予定
エスタ → 2023年8月31日閉店予定
写真:パセオ閉店後目の前にはコインロッカーが移動
4プラ、足場はまだありますが解体おわっているようです。 pic.twitter.com/gEblWS1NMo
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) November 10, 2022
開店済・開店予定の大型商業施設
ミレド(大同生命ビル)→ 2020年開業済
旧イケウチゲート → 2022年秋開業済
狸小路モユクサッポロ → 2023年夏頃開業予定(マンションとの複合施設)
旧すすきのラフィラ跡地→ 2023年秋頃開業予定(シネマ、ホテルとの複合施設)
ほくほく札幌ビル跡 → 2024年5月頃開業予定(オフィス中心複合施設)
ピヴォ跡地 → 2026年末までに複合ビル開業予定
北4西3複合施設 → 2028年頃開業予定(ホテルとの複合施設)
北5西1,2札幌駅前施設→ 2028年秋開業目標(ホテル、オフィスとの複合施設)
4プラ跡地 → 時期未定
札幌駅前はパセオ以外にも、改札横にあった「四季彩館」や「リトルマーメード」「おにぎりのありんこ」等のサツエキイートが閉店してしまいました。
札幌駅構内は、いたるところで工事中の状態が続いています。
テナントの移転店舗探しも苦戦
大型商業施設がなくなってしまうということは入居していたテナントが移動しなくてはならない事態になるということです。
飲食店やアパレル等テナントが移転先をさがしていても新しい入居先探しや賃料上昇に苦戦するお店も少なくありません。
従業員を他の店舗に移したり、閉店を決めたりした店舗もありました。
例えばパセオのテナントは約180店舗でステラプレイスやアピアに移転したのは1~2割とのこと。
同じく閉店した4プラでは68店舗が入っていましたが、周辺のパルコやピヴォに移転したものの同ビルも老朽化が進んでいます。(ピヴォは再開発決定済み)
タワーレコード(ピヴォ) → パルコへ移転
ムラサキスポーツ(ピヴォ) → パルコへ移転
ジブリがいっぱいどんぐり共和国(パセオ)→ パルコへ移転
39mart(4プラ) → ピヴォへ移転
etc…
また、今後は2023年夏に閉店するエスタ内の店舗がどこへ移転するかです。
ビックカメラ(エスタ) → 東急百貨店へ移転予定
一時的に商業施設が減ることでテナントの空き店舗をめぐる獲得競争が激化している状態です。
新オープン商業施設に期待
札幌駅周辺は、新幹線札幌駅ができる影響で中小店舗が減少してきており、大型商業施設ができるのは5、6年後以後となる予定。
それに代わって動きだしているのが大通地区。
イケウチゲートが今までの札幌にはないスマートビルとしてオープンしました。
2023年には、現在建設中の狸小路モユクサッポロやススキノラフィラ跡地の商業施設もオープン予定です。
写真:狸小路に建設中の「モユクサッポロ」
大型商業施設のほかにオフィスビル内にも店舗は入るので、2023年度からはまた店舗は増えていくと思いますよ。
新しい建物にどんなテナントが入るのか、わかりましたら「札幌クリップ」でご紹介していきますね。