再注目される札幌ドームのホバリングシステム
アジア初開催となるラグビーの第9回ワールドカップ(W杯)は9月20日から11月2日まで日本国内で行われます。
札幌ドームでも、21日~22日の2日間に試合がありました。
札幌市としても各国から応援にくるラグビーファンにおもてなしするための準備や、札幌の魅力を伝えるための絶好の場と考えて関係機関と連携を取りながらラグビーワールドカップ2019大会成功に向けて準備をすすめてきました。
世界規模で注目を集める一大イベントだけに、飲食店や交通機関の緊張やラグビーファンの高揚感もあります^^
そんな中で、外国人の方に再度注目されているのが札幌ドームの「ホバリングシステム」です。
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札幌ドームのホバリングシステムとは
札幌ドームは2001年(平成13年)5月に完成し、総事業費は約537億円かかったとされています。
日本で唯一の完全屋内天然芝サッカースタジアムであり、天然芝サッカー場移動方式「ホバリングシステム」を世界で初めて採用しています。
サッカー用天然芝グラウンドと野球用人工芝グラウンドの併用が可能となるハイテクドームとして話題となっていたんですね。
札幌ドームのホバリングシステムは、縦120m、横85m、重さ8,300tの巨大な天然芝のステージが、空気圧によって7.5cm浮上し、34個の車輪を使い分速4mで移動します。
試合の無い時は、屋外のオープンアリーナで芝を育成しています。
起死回生のチャンス?!
札幌のドームの収入の柱は、年間約60試合を開催する日本ハムファイターズの利用料でしたが、2018年に北広島市に本拠地を移転することに決まり札幌ドームは窮地にたたされています。
年間の来場者(2018年度は279万人)のうち、日本ハムの観客は6~7割を占めているんです。
このことで、経費削減案と代替えの収入源の見通しをたてている最中で、アリーナ・イン・アリーナ等の設備を変更して集客が増えるよう対策をしたり、2030年冬季五輪・パラリンピック招致を目指す札幌市がオリンピックパーク等の構想を練っています。
世界に再度注目されることで、起死回生なるか。
赤字から脱却できるのか、次の決算報告が注目されます。
まとめ
外国人観光客が多い札幌ですが、札幌ドームは札幌駅から遠いため何かイベントがないと足を運ぶ外国人は多くありません。
近くの羊ヶ丘展望台やクラーク博士の銅像までは行くことはあると思いますが・・ドームは外側から見るだけかな。
今回のワールドカップラグビーで注目をあびた札幌ドームですが、外国人の目線で見ると違う日本が見えてくることってありますよね。
以前、ロシア人の団体が注目しているものがあり何だろうと思って視線が集まっている所をみたら立体駐車場だったり、ふくびき等でつかわれるガラガラと回して球がでてくるガラポンでした(笑)
道を尋ねられたり質問されることが多いのですが、コインパーキングの使い方や業務用ゴミ箱にゴミを捨ててもいいのかなど、色々聞かれます。
多機能トイレに外国人が集まって一人がレクチャーしているのもみたことあります(笑)
自分たちが当たり前に使用しているものが外国人には珍しいって日常にありますよね。
そういうニーズをつかんで観光に活かしていけば、おもしろいかもしれません。
札幌ドームは日本ハムのニーズをつかめなかったけど、今度は別のことでうまくニーズをつかんで赤字を脱却してほしいなと思っています。