札幌市内あちこちでネーミングライツはなぜか
2024年6月1日から地下鉄駅にも副名称ができました。
ネーミングライツ(施設命名権)を獲得したのは以下。
また市電駅も2024年4月1日から副名称ができましたね。
話題になっているのが札幌ドームのネーミングライツ販売。
売れてはいないようですケドね。
なぜ、このようなことがおきているのでしょうか。
そもそも「ネーミングライツ」の説明をみると・・以下
『施設の名称にスポンサー企業の社名や商品ブランド名を付与する権利のことで「命名権」あるいは「施設命名権」とよばれるものです。』
施設側、企業側双方にメリットがあるため全国的にも行われているんですよ。
★施設側
・建設費用や施設の維持費を買い取り会社に一部請け負ってもらえ自治体の負担が少なくなります。
★企業側
・施設に来る人に会社名を知ってもらうことができ宣伝効果がある。
札幌市内でのネーミングライツ
札幌市内で分かりやすい例をあげてみます。
札幌市民会館「カナモトホール」、真駒内屋内競技場「北海道セキスイハイムアイスアリーナ」、北海道道立総合体育センター「きたえーる」等があります。
札幌市中央体育館の「北ガスアリーナ札幌46」もそうですね。
施設の名称に入ることで法人名も一緒に覚えてしまいます。
また、施設名は道案内の看板にもありますので視覚的にも広告効果はあります。
施設側としては広告収入による財源確保ができる取り組みとして収入を見込んでいますのでwin-winの関係がうまれます。
ただ、市電や地下鉄はコロナ禍による乗客数の減少や電気代高騰で厳しい経営が続いているという指標でもありますよね。
2024年は市電も地下鉄も副名称あり
2024年4月1日から2025年3月31日まで、札幌市電の5駅でネーミングライツによって決まった駅の副名称ができました。
年間の契約金額もいれてみました。
札幌地下鉄も東西線の5駅(二十四軒・円山公園・菊水・南郷13丁目・大谷地)をネーミングライツ販売しており2024年6月から副名称をつけました。
決まらなかった菊水駅と二十四軒駅は再募集中です。
広告事業に力をいれる公共交通機関
地下鉄に乗っているとよく見るのが、車内広告の募集や駅構内の出店の案内です。
ラッピング車両や車内を広告ジャックしている時もありますよね。
あれも交通機関の広告事業です。
また、今回の市電駅と地下鉄駅のネーミングライツは大企業だけではなく中小企業が参加できるところにもメリットがありますね。
地域貢献と考えると地元企業が手をあげますし、よい取り組みなのではないかと思います。
札幌ドームのネーミングライツは効果が大きい反面、費用も半額で年間2億5000万以上と言われているので北海道内でもそれなりの企業しか出せない金額ですよね💦
市電駅「狸小路」が副名称【AOAO SAPPORO前】になってましたよー😊 pic.twitter.com/lreCfn87Bu
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) March 30, 2024
まとめ
ネーミングライツは企業にとっては地域貢献におけるイメージアップが期待できますし、施設側にとっては運営資金の一部を獲得することができますね。
施設利用者や地域住民からのイメージアップによる宣伝効果はとても大きいはずです。
今回の市電の副名称は1年間なので効果があれば継続となるかもしれませんし、札幌市としても駅に副名称は初めての試みなのでテスト運用という風にもとれます。
1年経って継続しなかった場合はまた案内板や車内アナウンスを変更しなくてはいけませんよね。
今後は歩道橋のネーミングライツも考えている模様です。
今後どのようになっていくのか、注目していきたいと思います。