2030年オリンピック招致断念
2030年冬のオリンピック・パラリンピックの招致を目指してきた札幌市が断念すると発表しました。
東京オリンピックをめぐる不祥事等を受けて市民に理解を広げることが難しいとして次は2034年を目指すという方針を固めたんです。
元々は2026年冬の招致を目指していたのですが、2018年の北海道胆振東部地震発生から方針を転換して2030年大会招致となったという経緯があります。
そして北海道新幹線札幌駅までの延伸は、2012年(平成24年)当時には2035年開業予定ということだったんです。
それが、5年前倒しとなり2030年となりました。
この時点で、素人の私はそんな簡単に前倒しできるものなのか?という疑問はありましたが、やはりこれが性急すぎたのではないかと思います。
追い打ちをかけるように札幌の秋元市長が
「2030年の冬季オリンピックを目指すということになると、新幹線札幌駅開業を2029年中に実現することが必要」
と発言したことで、更に拍車がかかりました。
2030年オリンピック招致断念を残念に思う声ももちろんあります。
でも、新幹線の開通はそれとは別のものと考え慎重に進めていくことが大事だったのではないかと私個人的には思います。
北海道新幹線札幌駅延伸までの進捗状況
鉄道・運輸機構北海道新幹線のページでは、毎月1日に進捗状況が更新されています。
割を食い大変だったのがきっと関係者の方々ですよね。
2035年までと言われ、その後2030年、2029年とどんどん短縮されスケジュールが大変だったことでしょう。
資材高騰、対策土問題、大型車の運転手減少、働き方改革でずいぶん左右されて1番困っていたのは現場の方々ですよね。
今後は少し余裕をもって工事を進められるのではないでしょうか。
北海道新幹線はいつからつくっているのか
北海道新幹線をつくることが決定したのは1973年11月のことなんですよ。
1988年に青函トンネルが開通し、新青森から札幌間のルートが発表されたのが1998年。
その間ずっーと工事を続け、2016年に新青森~新函館北斗間が開業し北海道に新幹線がやってきました。
ここまで40年かかっています💦
そしてこれから、新函館北斗駅から新しい駅が5つできる予定です。
新八雲駅→長万部駅→倶知安駅→新小樽駅→札幌駅
札幌駅開業は2030年度末とされてきました。
札幌に一番近いトンネルである札樽トンネルは2019年秋から工事が始まっています。
新小樽駅から札幌駅までのトンネルの全長は26.2キロメートル。
新函館北斗-札幌間では渡島トンネルに続き2番目の長さとなります。
新幹線のメリット
北海道新幹線で使われるH5系が一度に運べる人数は723人。
更に飛行機に比べると約3分の1のエネルギーで済むんですって。
また札幌~東京間の飛行機利用は60%ビジネスで40%が観光(私用)なんだそうです。
飛行機だと離陸のかなり前から空港に行き天気に左右され等ありますが、新幹線だと時間間近に駆け込むことも可能となります。
飛行機から新幹線へ切り替える人がどれくらいいるか、乗車料金もどれくらいに設定されるかで大きく変わってくることでしょうね。
2030年目標に行われていた再開発
札幌市内中心部で多数行われている再開発はオリンピックと同じ2030年に向けてという触れ込み多かったため、もしかすると今後はスピードが緩和する可能性もあります。
資材高騰や人件費高騰のため札幌駅南口や北4西3西武跡地の再開発も見直しが入っていますし、次の建物イメージが出ているもののなかなか着工しない場所もあります。
ただ、慌ただしいスケジュールで建設するよりも余裕を持ったものにすることで安心安全につながりますし関係者にとっても慎重にすすめられると思います。
大通公園の五輪オブジェは撤去ですかね・・・