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「イケウチゾーン」2022年5月29日で営業終了 「新イケウチゲート」秋オープン予定

「イケウチゾーン」2022年5月29日で閉店へ

IKEUCHIグループは、「イケウチゾーン」を2022年5月29日で閉店すると発表しました。

向かいにある「イケウチゲート」は2020年6月に閉店し、建て替え中で2022年秋にはオープン予定です。

新しいイケウチゲートができる前に、イケウチゾーンが閉店するとは思っていなかったので驚きました。

イケウチグループ

写真:2018年頃のイケウチゲートとイケウチゾーン

「イケウチゲート」は、1973年にできたビルで老朽化が進んでおり現在の耐震基準は満たしていないため建て替えとなりました。

解体後は、同じく「イケウチゲート」となる模様で、すで外観パースも公開されています。

新イケウチゲート

イケウチゾーンはまだ約築20年

イケウチゾーンは、2002年10月に三越が若者向けファッションビル「札幌アルタ」としてオープンしました。

池内グループが引き継いだのは2010年のことです。

ビル自体は築20年ほどなのでまだ使用できる状態です。

現在は、「炭火居酒屋 炎」や「ZARA」など15テナントが入居しています。

2020年4月には札幌市内で一番大きかった100円ショップ「CAN★DO」が閉店しています。

「イケウチゾーン」の現在のビルはZARAが使用を継続される模様。

池内デパートから池内グループの変化

もともと池内グループは、1965年に札幌に誕生した百貨店で当時は丸井今井、五番館、札幌三越と並ぶ4大百貨店でした。

その後、数々の大手デパートが札幌に参入してきたことで、池内デパートは縮小し丸井今井の傘下に入りました。

メインバンクだった北海道拓殖銀行が破綻したことで、負債が積もりまた丸井今井を離れ独立運営となりました。

現在の池内グループは、不動産事業やリゾート開発事業の他デザインや設計・施工、宇宙開発事業まで多岐にわたる事業を運営しています。

池内グループHP

百貨店事業から大きく変化している会社なんですよ。

札幌イケウチゲート

 

百貨店業界からの脱却

全国的に百貨店の業績が伸び悩んでいます。

客足の減少、売り上げに苦しむ百貨店業界が脱百貨店に舵を切り、構造改革に踏み切ることが多くなっているようです。

百貨店が自ら商品を売る形ではなく、商業施設を運営しフロアを貸し出すビジネスにどんどん変わってきています。

固定家賃が入ることで収入が大きく減ることがなく、経営の安定化がはかれるからです。

 

池内グループはもうデパートではなく、テナントのプロパティマネジメント事業や不動産業に力を入れており百貨店業ではなくなってきています。

いまや宇宙やAIの開発事業にも携わっている様です。

うまく軌道修正することで安定した経営につながっていると思われます。

そのため2022年秋ごろオープンする新イケウチゾーンもどのようなテナントが入るのか楽しみです。

まとめ

札幌の商業施設が次々と閉店しています。

すすきのラフィラ、4プラ、2022年9月にはパセオ、2023年にエスタが閉店予定です。

1972年の札幌オリンピックの頃にできた建物が多いため老朽化やビルの更新期が重なったりすることが多かったですが、今回のイケウチゲートはその理由とは違います。

テナントには知らせていたものと思いますが、とても急な発表だった気がします。

2022年3月25日(金)より 5月 29日(日)のまで「閉館感謝セール」を行うそうです。

・セール第一弾: 3 月 25 日(金)~4 月 10 日(日)
・セール第二弾: 4 月 15 日(金)~5 月 29 日(日)

突然の閉店発表に名残惜しい気もします。

閉店となっていしまうイケウチゾーンは残念ですが、新しいイケウチゲートを楽しみに待ちたいと思います。

池内グループのプレスリリース → 「IKEUCHI ZONE 営業終了のお知らせ」