横断デッキや地下通路の計画あり
北海道新幹線札幌駅建設の詳細が少しずつ明らかになってきていますが、それに伴い人の流れを見込んで動線となる計画がちらほら出始めています。
1つめは、新幹線札幌駅東口が建設予定である北5東1の創成川横断デッキ。
2つめは、再開発予定である北4西3西武跡地の地下通路についてです。
札幌市としては、札幌駅周辺の東西ネットワークを強化して、周辺の歩行者空間の混雑を緩和しつつ、にぎわいや楽しさを感じられる通行空間を目指しています。
冬場は特に混雑する地下通路をどのようにして緩和していくかは、コロナ禍、今後の再開発にとっては大きな課題であると思います。
北5東1、創成川横断デッキ計画
札幌駅前の再開発計画は、現在エスタがある場所(北5西2)の商業施設建て替えと隣の青空駐車場となっている場所(北5西1)にJRタワーよりも高いビルを建設予定としています。
札幌駅南口からエスタ後にできる商業施設、新タワービルへと動線をつくる予定です。
新タワービルは高さ245m。
そして新幹線駅は新タワービルの隣街区北5東1となります。
引用:札幌市
北5東1に行くには創成川を横断することになりますね。
現在の北5東1街区は、民間の駐車場の他、未利用地もある状態で閑散としています。
ここへ新たな人の流れをつくるために「創成川横断デッキ」の計画があります。
デッキは新タワービルのメインフロアである2階から東に延び60m程となっています。
空中歩廊を想定していますが、屋根や壁の有無はまだ未定。
ただ、新幹線の駅舎や車両が見られるようになる模様です。
歩行者動線の確保のために創成川横断デッキは確実にできるということになります。
創成東地区への架け橋として、東側にも新たなまちづくりをしていく方針です。
新幹線札幌駅となる北5条東1丁目の再開発も楽しみになってきました。
北4西3札幌西武跡地に地下通路計画
札幌駅前北口側に再開発計画されている北4西3西武跡地は(仮称:ヨドバシタワー)地下6階、地上35階建て約200メートルのビルができる予定です。
この地下に地下通路の計画があります。
場所は新ビルの半分を囲み、更に真ん中程から駅前通りに向かうように約250メートルにわたってコの字型を整備する模様。
もっとも場所は札幌駅前通りと南北線-東豊線を結ぶ通路に面しているので、北4西3街区に限れば漢字の「巳」のような形になる予定です。
赤線が新地下通路予定。
通勤している方はわかるかもしれませんが、JR札幌駅改札とチ・カ・ホ入口までの間は天気が悪いの日の朝は特に混雑が激しいです。(オレンジ色の矢印)
急いでいるビジネスマンと比較的時間に余裕がある観光客がこぞって地下通路を歩くと、衝突やなかなか進まないという事態が起きます。
大雪の日や吹雪いている日は、いつもは地上を歩いている方も地下に入るので特にそうです。
地下通路は天気に左右されないので冬になると特に利用が増えますからねー。
という訳で、北4西3の新地下通路ができれば人の流れも分散されて緩和されると思われます。
北5条通り・手稲通の新通路はおそらく現在ある地下通路と接続されるでしょうね。
いまのところ工事完了は2028年の予定。
人の流れを変える再開発
街が再開発されると人の流れも変わります。
より利便性があがり、回遊性があがるようにまちづくりをしています。
交通網の連携や交流を考えつつも、人の流れを分散させたり、商業施設を展開したりして街を豊かにしていきます。
大通Tゾーンの計画もそうですが、緑をうまく取り入れて共有空間を充実させるのも自然に恵まれた都市である札幌ならではだと思います。
再開発は注目していますが、その影響による人の流れや動線となる通路や交流地点の展開にも注目していくとワクワクします。