札幌駅周辺エリアの再整備
札幌市は「札幌駅周辺エリアの再整備」についての基本的な考え方を公表しています。
サブタイトルは「 世界につながる駅まち空間の形成」となっていますよ。
2030年末にできる予定の北海道新幹線札幌駅と同じく2030年に招致予定の冬季オリンピック・パラリンピックに向けて、札幌駅前を再整備していく計画の大まかな整備についてです。
資料すべてをサッと読んだところ整備方針として挙げられているキーワードは「交通結節点」「広場」「景観」「交流」「エネルギー」だと思われます。
私独自の目線で札幌市民、北海道民が気になるところをピックアップしていきます。
地下道の延長で歩行者動線の確保
2030年に新幹線札幌駅ができることで、JR在来線、地下鉄南北線、東豊線、高速バス、市内バス、タクシー等たくさんの乗り物が交差する場所となります。
乗り換えがスムーズに行えるようにするため、バリアフリーの歩行者動線を確保していくことを強化する模様です。
引用:札幌駅周辺エリア再整備の基本的な考え方
中でも積雪寒冷地という特性柄、地下道の延長ははずせません。
資料の中にあるマップでは、東豊線さっぽろ駅から大通駅までの地下道やすすきの駅から豊水すすきの駅までの延長等も描かれています。(下記図ブルー部分)
引用:札幌駅周辺エリア再整備の基本的な考え方
検討中とはなっていますが、ここまで公表しているということはほぼ間違いなく2030年には上記のような形になると思われます。
また駅前通り周辺のビルの建て替えにより、ビル独自の地下道もできます。
エリア全体で広場をつくる
札幌駅南口広場や北口広場、そのほかに交通広場をつくり、周囲の公開空地や道路空間も利用してエリアで一体感のある空間整備をする予定です。
”世界都市札幌”とするために、札幌の顔である札幌駅前を整備して広場の内外を調和したデザインで統一させる模様。
地下空間や待合空間、さらには創成川にはデッキを造る計画があり人の行き来がスムーズになり、にぎわいも創出できる場所となる予定です。
もちろん全体的な景観も考えられており官民が連携して景観形成をはかります。
広告等も制限がはいる予定です。
引用:札幌駅周辺エリア再整備の基本的な考え方
2030年に向けた各分野のロードマップ
持続可能なエネルギーへの挑戦ということで、エネルギー利用量の低減や大規模災害時にも機能する強靭なまちづくりも考えています。
まちづくりをしながらも環境エネルギーを考え、様々な建物の建て替えを機会に省エネ対策を行い、都心のCO2削減を目指しています。
札幌の中心部は自立分散型の他にエネルギーネットワークも構築され、且つ消費の削減をもできるプロジェクトになっています。
引用:札幌都心における自立分散型エネルギーネットワーク構想
災害時などの、一時滞在場所や備蓄倉庫、非常用発電機ももちろん盛り込まれています。
札幌の再開発
札幌の都心部はどこもかしこも再開発や建て替え中ですね。
でも、ただそのビルを独自に立て替えているわけではなく周辺の景観に配慮したり、歩行者の動線や空間確保をした上で計画的に建てられています。
札幌駅前は、市民、道民のみならずたくさんの方が訪れるので札幌の顔として、使いやすくまた周りと調和するような建物を造りまちづくりをしています。
「わたしたちの札幌」が未来に向けて動き出しています。
札幌市のページへのリンク →札幌駅周辺エリア再整備の基本的な考え方https://sapporokara.com/2020/01/17/watasitachinosapporo/