「ミスタードーナツ」の店舗数が減少
日本国内のミスタードーナツ店舗は、約950店舗あります。
2014年頃から赤字が続き、2018年頃から店舗減少が続いており札幌市内も例外ではありません。
2021年6月現在の北海道内には48ショップ、札幌市内は18ショップ。
2018年のデータをみると全国では約1100店舗、北海道内は56ショップ、札幌市内は22ショップとなっていますので、少しずつ減ってきていることがわかります。
中でも長い営業をつづけていたのに無くなってしまった店舗は地元になじんでいたこともあり惜しまれながら閉店しました。
「新発寒ショップ」 22年間営業
「麻生ショップ」 37年間営業
「大通公園ショップ」
大通公園ショップは立地がよく人も入っていましたが、入居していたビルが札幌中央区役所の仮庁舎として利用することになり閉店。
写真:2018年2月撮影
閉店店舗が多い理由
ミスタードーナツは閉店が多い理由を、契約期間満了や店舗老朽化が影響しているとしています。
イートイン需要の多いショップは客数も増加傾向にありましたが、一方で不採算店舗の閉鎖もありました。
ここにコロナウィルスの影響があり、店舗数が減り売り上げ高の減少も続いています。
また、コンビニにドーナツが本格導入されてきたことや、健康志向で高カロリーのドーナツをさける消費者が増えてきたことがドーナツ離れの一因でもあります。
フランチャイズ店ですから、店舗の場所や広さ等はそれぞれバラバラで閉店作業も大変だとか。
かつてはコンビニドーナツは「ミスドにとって脅威ではない」と言っていた方もいますが、年々品質がよくなっていき、今や価格やおいしさ、低カロリーでも追いついてきていますね。
コンビニスイーツも多いに影響して、ミスドは苦戦。
ミスドの戦略と魅力
でも、ミスドも手をこまねいているだけではりません。
過去には、ミスド&タニタで、野菜とフルーツを使用した「ベジポップ」の販売。
パテシエの鎧塚俊彦さんと共同開発した「ショコラドーナツ」の販売。
2021年の福袋はポケモンとコラボしたのが記憶に新しいところです。
「ミスドゴハン」と名付けてパスタやホットドック等の食事メニュー販売も始めています。
6月からは「むぎゅっとドーナツ」シリーズが始まりましたね。
これはパン?ドーナツ?新食感で大好評のようです。
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ミスドは、多くの店舗で店内調理を行っていますので、これがコンビニドーナツとの違いといえます。
また、ドーナツの食べ放題「ドーナツビュッフェ」のような、コンビニではできないことを行っており、話題性があるイベントを行っています。
(※ドーナツビュッフェは札幌市内では、イオンモール札幌苗穂店のみで実施。)
まとめ
札幌市内での新店舗は、ミスタードーナツ イオン札幌麻生ショップが2020年6月26日オープンしています。
赤字に関しては多様なニーズへの対応が遅れた事が主な要因と分析した模様。
2023年までに全店舗の改装をすすめています。
ミスド店内にソファ席やコンセントなどを設ける他、いくつか種類があった外観も落ち着いた色に変更予定。
一部の店舗はすでに改装に着手しおり、改装が難しい店舗は移転や閉店を検討しています。
ドーナツ以外の商品もそろえて、朝食や昼食時間帯の需要を見出しています。
かつてはドーナツといえば、「ミスタードーナツ」のことと言われるくらいでしたが、コンビニや他の店舗でドーナツが発売されるようになり、他店舗の方がコスパもいいので人が流れている印象です。
私も久々にミスタードーナツを購入してみましたが、1まわり小さくなっていると思ったのは気のせいなのか。。
小麦粉や食用油が値上がりしたので致し方ないとは思ったのですが、これは戦略に入っていなかったの?!
美味しいので好きなのですが、100円セール、120円セールもなくなってきたしちょっとミスタードーナツが心配になりました。
今後の販路や戦略に期待。