旧札幌中央体育館跡地が「水素ステーション」へ
大通東5丁目にあった旧札幌中央体育館跡地が水素エネルギーの活用をするための「水素ステーション」となる模様です。
旧中央体育館は、昭和41年(1966年)に出来た建物で市民のスポーツ拠点として歴史をつくってきた場所です。
老朽化のために解体されましたが、現在は建て替えが進んでいる中央小学校のグランドとして使用するようです。
新しい札幌中央区体育館は、北4東6再開発で「北ガスアリーナ札幌46」として生まれ変わっています。
サッポロファクトリー直結ということもあり、多くの市民でにぎわっています。
https://sapporokara.com/2019/05/02/kuuchuuhorou/
水素ステーションとは
暫定として中央小学校のグランドして使用していますが、その後早ければ2023年までに「水素ステーション」ができる予定です。
まだ北海道には少ない「水素ステーション」ですが、何をする場所何かいまいちわからないというのが正直なところ。
分かりやすいのは、燃料電池自動車(FCV)の充電ができる場所。
ガソリン車がガソリンスタンドでガソリンを補給するように、FCVの燃料となる水素を補給するのが水素ステーションです。
この水素ステーションがたくさんできないと電池自動車の普及も難しいため日本国内ではトヨタ自動車等を中心に水素ステーションの設置取り組みが進められています。
旧札幌中央体育館跡地には、次世代のエネルギーや燃料電池自動車(FCV)について解説する展示や商業施設の併設を想定している模様です。
写真:一般的な水素ステーション
なぜ「水素」がエネルギーとして注目されているのか
日本のエネルギー自給率が6~7%と低いことは周知の事実ですよね。
「石炭」「石油」「天然ガス」等の化学燃料のほとんどを外国からの輸入に依存しており、これらを燃料とした火力発電により日本の電力エネルギーとなっています。
これではいけないと40年以上前から研究しつづけていたものが水素エネルギーなんです。
二酸化炭素を排出しないエネルギーで環境にもやさしいこと。
日本が燃料電池の研究や技術開発、水素による燃料電池自動車もいちはやく製品化をできる国際的にも高い水準の技術をもっていることから実現となりました。
水素ステーションは今後も各地に増えていく予定です。
地球温暖化防止のために、世界中でCO2削減が急務となっています。
そんな中で環境にやさしい水素エネルギーは注目されているんですね。
電池自動車のみならず、家庭でもエネルギーをつくる「エネファーム」もでています。
「エネファーム」は、都市ガスなどから水素をつくり、これを燃料として電気と熱をつくりだすシステムです。
エネルギーを作り出す農場(ファーム)ということで「エネファーム」という名称になったようですよ。
札幌には「札幌都心エネルギープラン」というものがあり、2050年に向けてのまちづくりにも盛り込まれています。
札幌都心にある複数のエネルギーセンターもいつか水素が主体に変わっていくかもしれません。