札幌の街灯がオレンジ色なのはなぜ?
北海道の街灯はオレンジ色が多いのですが、その理由をご存知でしょうか。
これは「ナトリウム灯」といって、雪が降っている時でも透過性が高く視界を確保しやすいという特徴があるそうです。
吹雪いている時に視界が悪いと危険ですもんね。
また低温性能にもすぐれており、寒い北海道ではトンネル照明、道路照明、工場などで省エネを推進する光源として導入が多くなっています。
積雪がない時にはあまり気になりませんが、雪に覆われる季節になると一面がオレンジ色になります。
雪がナトリウム灯の光を反射して、オレンジ色の世界をつくっているんですね。
気温は低く寒いはずなのにどこか温かい気持ちになりますし、いつも見ている風景が違う風にも見えます。
大きな通りでは他の光があるので、あまりオレンジを意識しませんが住宅街に入るとオレンジ度が増します。
雪は降っていましたがこうやって写真にとってみても遠くまでキレイに照らしてくれているのがわかりますね。
更にもっと雪の多い場所や狭い道に行くとオレンジ度が増してきます。
オレンジ色のナトリウム街灯が無くなる日
札幌市内の街路灯の約7割はこのオレンジ色に輝くナトリウム灯を使用しています。
でも、今後はナトリウム灯から白色LEDへ順次変更していく予定とのこと。
街路灯は、設置した個人や組織等に管理番号があり、その管理者に電球の交換義務があるようなのですが人口減でそういった管理ができる人が減ってきますもんね。
LEDは長寿命なので長い期間変えなくてもいいことやCO2削減などの理由もあるそうです。
よって、このオレンジ色の街並みというのもは今後は少なくなっていく予定です。
そういわれるとちょっと寂しくなってしまいます。
とはいえ、札幌の街灯は約13万6千灯もあるようなのでもう少し時間がかかると思われます。
オレンジ夜景は観光資源になるのでは?!
私自身はこの少し癒されるナトリウム灯が好きです。
雪の北海道に初めてきた方もノスタルジックを感じたり、心癒される色だと思います。
札幌が新三大夜景に選ばれたのはこのナトリウム灯のおかげもあるんじゃないのかなぁ。
LED交換に反対はしませんが、オレンジ色のLEDにする計画はないのだろうか・・
何度も実証実験を重ねた上でのLED化なので難しいかもしれませんが、歴史的な建物や夜景では観光需要あると思います。
時代と共に街が変わるということは、その周りの設備も変わっていきます。
もしかしたら将来無くなってしまうかもしれないオレンジ色の街灯の下、札幌の街並みを改めて眺めてみてはいかがでしょうか。