旧四季劇場、一定期間の再活用へ
2020年3月に最後の公演を終えた旧四季劇場は、札幌市が四季から無償取得しました。
中島公園にあるコンサートホール「kitara」が大規模改修するにあたり、その間札幌市内の劇場やホールが不足することを見込んで、当初は解体予定だった四季劇場を一定期間再活用することになっています。
2021年6月までには新劇場としてオープン予定です。
一定期間というのは土地の賃貸借契約が終了するまでで、2025年の3月までには運営管理等を終了し解体する形になります。
大通東1丁目再開発とは
劇団四季劇場がある大通東1丁目は大規模開発が予定されていますので、この一定期間の劇場再活用後に「大通東1丁目再開発」が着工という形になります。
「大通東1丁目再開発」は、「創世1.1.1区(サンク)」の一つです。
創世1.1.1区とは、一般公募によってつけられたプロジェクト名で「北1西1」「大通東1」「大通西1」の3つの「1丁目」を示しています。
北1西1は既に竣工済みの「さっぽろ創世スクエア」。
次の予定が「大通東1」で当初は2022年着工予定でしたが、後ろ倒しになり2025年以降の着工になりそうです。
大通東1丁目街区すべてを使用しての大型再開発です。
現在、老朽化しているバスターミナルや築50年程経っている北海道電力本社を含めすべてを解体し、新たにオフィス・ホテル・商業施設になる予定となっています。
引用:北海道建設新聞 2018年8月記事
2018年には上記のような案がでており、再開発ビルの施設計画は、高さ123m、地下2階・地上26階建ての予定で2022年着工予定でした。
大通公園を西1丁目から東1丁目まで延長することになっており、創成川を越えての再開発となることから注目されています。
コロナ禍の影響で建設が遅れている施設も少なくないことから、それらを懸念しての後ろ倒しで2025年への着工変更という理由もあるのかもしれませんね。
ちなみに、お隣の大通東2丁目の一部もニトリが美術館や高級ホテル・商業施設を検討中です。
引用:札幌市 大通東2外観イメージ
創成イースト地区に新たなにぎわい
大通東1丁目は創成川通と大通公園が交差し、テレビ塔の東側に位置する場所です。
2024年を目途に北海道新聞社も大通東側へ移転予定です。
https://sapporokara.com/2020/02/01/hokkaidoshinbun/
創世1.1.1区の最後の大型再開発「大通西1丁目再開発」の全貌もまだ明らかにされていません。
ちなみに、大通西1丁目にあるNHK札幌放送局は、2020年10月に新放送局へ移転予定だったもののコロナウイルス感染拡大の影響で機材の製作が遅れ2021年6月に延期した様です。
NHK放送局が新放送局へ移転後は、解体して札幌市役所の移転場所となると言われています。
大通東側は、着工・竣工予定からは大幅に遅れる形になってしまいましたが致し方ありません。
大通り公園が延長されるってことは創成川はどのようになるのか、大通東1丁目の再開発はいつ完了となるのか明確ではありませんが創成イースト地区も注目しています。