「わたしたちの札幌」とは
札幌市内で小学校3、4年生以降を過ごした方は「わたしたちの札幌」という本は必ず手に取ったことがあると思います。
小学校の社会での副読本となっているものだからです。
どれくらい前から副読本として小学校で使用されているのかはわかりませんが、私の年代ではすでにあったので少なくとも約40年前からあることは確かです。
全国各地で自分の住んでいる場所の特色や特性について学ぶ副読本がありますが、札幌市もこれらを取り入れて小学校3、4年生から社会科の副読本として配布されます。
小学生当初は、あまり中身について興味をもったりはしなかったのですが(みんなそうでしょ?(^^;))
改めて見直してみると、改訂され続けているので今の札幌市の旬な情報がとてもわかりやすく書いてあるすごい本です。
ちなみにコクヨグループの北海教育評論社というところで発行していますが、市販はしていない様です。
メルカリで出品されていたりしたので、現在の札幌市をわかりやすく詳しく知りたい方には需要はあるということですね。
「わたしたちの札幌」の内容、知らないことが多い!
札幌の歴史や文化、要となっている観光についてはもちろんですが、行政が行っている生活に必要なものの内容が多いです。
水道や下水の処理を学び、4年生になるとダム見学やゴミ処理やリサイクルを学び清掃工場見学もあります。
道路はどのよう考えられて造られているのか、交通違反から振り込め詐欺、地震対策まで北海道内や札幌市内の現在の対策や状況がわかります。
生活して行くうえで地域のルールや常識を知ることは大切ですよね。
殊に除雪、排雪についての内容は「人口が100万人以上の都市で雪がたくさん降る都市は世界で他にありません」とあり、札幌の除排雪システムがいかに大変で最先端なシステムなのかということが書かれています。
・雪が20cm以上降ると除雪を開始
・市内で一斉に車道を除雪すると5400kmになり札幌から石垣島まで行って戻ってくる距離(@@;)
・ひと冬で約210億円
大人になってから読むと結構驚くことや知らないことが多いです。
また、昔と現在の移り変わりも面白いです。
多くて少なくても困る雪
2019年の除雪・排雪費は過去最大となり問題となりましたが、2020年は雪が少なすぎて除排雪業者の仕事がなく契約額が減額される可能性があり委託されている業者が不安を募らせています。
多くても少なくても問題となる雪。
時期や量がよめないだけに「雪との共存」の大変さがわかります。
「ひと冬の積雪は帳尻があう」(とだいたい北海道の方はいう)のであれば、今後どこかで大雪・ドカ雪がくるハズ。
このまま少雪のまま今季が冬が終わってしまうかもしれないですし・・・神のみぞ知るですね。
まとめ
全国各地で、地元の歴史や特産物について小学校で授業に取り入れています。
(都会はないのかもしれません。地方程多い気がします)
今はもう札幌市内の小学校の授業では教えていないようですが、昔は音楽の授業でも「札幌の空」という歌を歌っていました。
検索してみましたら、初音ミクが歌っている動画を発見!
ちょっと悲し気なんですよね。
「牧場から母さんの小包もつくころー」とか歌詞が古いからもう教えていないのかもしれませんね(^^;)
東京に住んでいたころに「ごみステーションって全国共通じゃないの?!」とか「いもほりってジャガイモじゃなくサツマイモなんだ?!」という所で、自分が道産子であると認識したのを覚えています(笑)
札幌のご当地教育について書いてみました。
他にも札幌ならではの教育ってあるかもしれないですね^^