札幌-その他

札幌の歩いて暮らせる街づくり「コンパクトシティ化」が防災への近道

人口減少のスピードが加速中

近年は、日本全体で人口減少していますが、この広い北海道でも人口減少が大きくなっています。

そんな中で札幌は2020年までは社会増によって人口増加していました。

その実態は北海道全域から高齢者が集まってきていることにより人口が増え、高齢化が進んでいるという側面が強いそうです。

札幌市にはやはり病院やサービス高齢者住宅等が充実しているので安心感がある札幌に高齢者が移り住むと考えられます。

今後も人口減少スピードは増し、高齢化も進んでいきます。

テレビ塔から
札幌の人口は10区すべてで自然減、「多死社会」へ北海道の人口減少幅は全国で最大、そして札幌の人口は10区すべてで自然減となりました。高齢化がすすみ「多死社会」へ突入したということになります。 人口減が続くとどういうことになるのか。札幌市の人口は北海道内の37.8%ですが今後どのように変わっていくのか...

コンパクトな街づくりが進む札幌

札幌市は「コンパクトシティ化」を進めています。

札幌郊外の街の建物等を見ると、マンションや戸建ての分譲・スーパー等の商業施設・公共施設の複合化等、地域拠点ごとに施設が集約されてきていることがわかります。

駅や商業施設の近くに公共施設(区役所、区民センター、図書館、子育てセンター等)が隣接してあることで利便性が高くなってきていますね。

高齢化が進むことで歩いてまわれるような生活圏の拠点づくりが求められています。

これがコンパクトシティ化です。

「高密度で近接した開発形態」とか「地域のサービスや職場までの移動の容易さ」という特徴があります。

人を都市部に集約することで社会インフラを効率的に利用して、持続可能な社会にしようという都市計画なんですよ。

例えば人が色々なところに散らばって住むとその分発電所も点在させなくてはいけません。

集約されれば効率よくエネルギーを消費できます。

明るい電気に1人よりも、10人いた方が経済的で効率的と考えるとわかりやすいかもしれないですね。

道路や上下水道、公共交通機関も同様です。

メリットばかりではなくデメリットももちろんあります。

人口密度が高くなると、不動産が高くなり家が狭くなります。

人が集まることで発生する弊害もありますね💦

ただコンパクトシティ化をすることで、防災性の向上にもつながっていくんですよ。

札幌創世スクエア

札幌市強靭化計画とは

札幌市には「札幌市強靭化計画」というものがあるんです。

なんだかとっても強そうですよね💦

地震、洪水、土砂災害等が起きた時でも迅速に対応できるよう強靭化していこうという計画です。

人命救助から救助・救急活動、行政機能の確保、ライフラインの確保等さまざまな角度からリスクマネジメントやリスクヘッジをしているんですよ。

「想定される主な災害」では、実際にどれくらいの被害になるか実際の人数等もあげて例にしています。

想定される災害

恐ろしい話ではありますが、現実に起こる可能性もあるわけです。

日頃からハザードマップを見たり、最寄りの避難できる場所等、自分でチェックできることはしておいたほうがよさそうですね。

コンパクトシティ化が街の強靭化へつながる

何か災害が起こった時に、歩いていける場所に病院やスーパー、公共の施設等があると誰もが安心だと思います。

今後もコンパクトシティ化を進めるために、防災・安全性の確保というものは重要な要素になってきます。

 

人口減少で色々な職業の担い手が不足してきている昨今ですが、災害が起きた時も救急隊員や医者、道路や土砂災害等の後を工事する業者等も減少していき対応できる人がいないかもしれません。

そう考えるとやはりコンパクトシティ化は賢い選択の様に思えます。

ただ人口減少が続く地方は、更に減少に歯止めがかからない状況になっていくことも考えられます💦

まとめ

札幌市が歩いて暮らせる街づくり(コンパクトシティ化)に取り組んでいる理由をわかっていただけたでしょうか。

2018年におきた北海道胆振東部地震からもうすぐ5年経ちますが、あの時のブラックアウトで日ごろのライフラインがとても大事なものに気付かされたと思います。

約295万戸が停電、約6.8万戸が断水しましたが、あの時のことを忘れず防災準備をしながら日々過ごしていきたいです。

札幌市内では再開発に伴い建て替えする建物も防災拠点となるような機能ももたせています。

ますます強靭化されていく札幌都心は災害への備えとして少し安心につながりますね。

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