第2次札幌市観光まちづくりプラン
札幌市は「第2次観光まちづくりプラン」を5年後をめどに検討しています。
国が掲げる「観光立国推進基本計画」があり、札幌市も単なるコロナ前への回復ではなく持続可能な観光地域づくりや、インバウンド回復、国内交流拡大等に取り組みたいからです。
新幹線の延伸、都心の再開発加速等の数々の機会を活かして観光地として札幌がもっと発展していくために策定するものです。
札幌や北海道が、世界があこがれるいつかいってみたい場所のひとつになっています。
旅行者が行きたい!もっと居たい!また来たい!と思うまちを目指すというものなんですよ。
観光客がたくさんきてくれると観光関連事業で様々なビジネスがうまれ多くの雇用を創出することになります。
観光の専門性をもった人材育成にもつながり旅行者に対して高い付加価値を生み出しています。
また、市民にとっても魅力あふれる暮らしやすいまちとして住み続けてほしい。
旅行者、事業者、市民それぞれが恩恵を受け好循環が生まれる持続可能な観光を実現したいとしています。
札幌市の観光分析やピーク時期
2023年の札幌の観光者数はまだ発表されていませんが、2023年4月から6月の時点で前年度比25.2%増加の約3,339千人となっています。
9月にはオータムフェストが来場最多、前年比の1.5倍238万人を記録していますので総数も右肩上がりになっているはずです。
ご存じのようにこれから日本の人口は減っていきますが、世界の人口は緩やかに増加すると予測されています。
そのため日本人による国内観光需要は縮小しますが、日本の観光市場を拡大していくためには外国人の誘客が重要です。
世界的にみても国際観光客数は年々増加しており2030年には18億人に達すると推計されているんですよ。
月別でみていくと冬の観光客が一番多いイメージでいましたが、総数でいくと夏の方が多いようです。
増減率の内訳をみると、冬は外国人が多く夏は道内外の日本人が多い傾向です。
引用:札幌市
ハイグレードホテルの建設ラッシュ
札幌市内にはたくさんのホテルが建設されていますが、今までと違うのはハイグレードホテルが複数できてくることです。
2023年12月 すすきの 「SAPPORO STREAM HOTEL」オープン
2024年1月30日 サッポロファクトリー前 「ホテル創成札幌 Mギャラリー」
2025年4月 北6東2 「SAPPORO HOTEL by GRANBELL」
2025年秋頃 中島公園 「インターコンチネンタル札幌」
2026年6月頃 北1西5 「ハイアットセントリック」
2028年頃 道銀ビル跡地 「ブランド未定」
2029年頃 札幌駅前 「マリオット・インターナショナル」
また中島公園にあるパークホテルをMICE施設へというお話があり、ヒルトンホテルになるという話が過去にありました。
観光客が増えてきたこともあり、この話も再浮上する可能性もありますね。
ロイトン札幌も2024年4月に「グランドメルキュール札幌大通公園」にリブランド予定です。
まとめ
東京をはじめ京都や大阪でも2014年ころから高級ホテルの建設が相次いでいます。
実際、高級ホテルの稼働率は上昇傾向にあるそうですし、世界の高級ホテルの市場規模も成長しているそうです。
札幌も同様のことを目指していると思われます。
つまり端的にまとめると、人口が減っていく日本人より外国人を誘客して消費単価を上げ、観光産業を発展させていこうということですね。
(実際、2018年の札幌市のデータでは海外客は人数でみると20%程度ですが、消費額でみると、海外客105,606円に対し国内客は28,734円となっています。)
それにより雇用や新たなビジネスが生まれ街が潤うことにつながると考えられています。
私としては相次ぎ歴史あるホテルが閉館していく中、あまり高いホテルばかり増えても庶民は縁遠いなぁ・・とも思います💦
ただ、横断的な視点をもって施策の方向性を決めていかなければ、札幌も生き残っていけないので街づくりのバージョンアップは必須なんだろうなぁとは感じています。
今後も変化ある札幌市内を楽しみにしていきたいと思います。