旧札幌駅バスターミナルの問題点を新施設でクリア
札幌駅バスターミナルが2023年9月末で閉鎖され、仮バス停となって札幌駅周辺に分散されました。
2028年までの約5年間も仮バス停となりますが、その先には便利で快適な新しい札幌駅前バスターミナルが誕生します。
それには旧バスターミナルの問題点を解決する必要があります。
例えば、旧バスターミナルは以下の問題がありました
・乗降場が分散しているため相互利用や利便性が低い
・円滑な歩行空間が確保できていない(通路が狭い)
・バス待ちの列と通過する利用者が錯綜する
etc
思い当たりますよね。
旧
↓
新しいバスターミナルは、冬場は寒い場所ではなく快適な待合空間でバス待ちができます。
いままではバス乗車のために並んでいる人がいると通りにくい場所がありましたが、ベビーカーや車いすもすれ違いが可能になります。
また、乗り換えする際の動線も考えJR在来線、新幹線、地下鉄南北線、東豊線それぞれの問題点にも目を向けより利用者が使いやすいわかりやすいバスターミナルを目指しています。
いままでは、段差があったり通路が狭かったり、観光客にとってもわかりにくいところがありました。
これらを解消すべく新しい札幌駅バスターミナルをつくっていきます。
札幌駅周辺から見た新バスターミナルのバス経路
新しいバスターミナルは、「路線バス」と「都市間バス」が同じ建物の中で分けられます。
路線バスは入口と出口を別の場所にする動線となります。
西1丁目通りから入り、西2丁目通りから抜ける感じですね。
都市間高速バス等は出入口が同じ個所にありぐるりと循環する動線です。
創成川の上部分は平面接続できるようになります。
バスターミナルの上に広い待合空間や商業施設があることでゆとりをもって待つことができます。
交通結節機能の強化
北海道新幹線駅ができることにより、JR在来線・バス・地下鉄・タクシー等と乗り換えがしやすいように歩行者動線も考えられています。
高齢者や車いす利用者、外国人やスーツケースを持った利用者を考慮し誰もがスムーズに動けるような分かりやすい乗換動線が考えられています。
乗り換え案内やルート案内、デジタルサイネージによる運行情報などの情報発信機能が充実します。
また、ポロクルのようなレンタサイクルや近隣を移動ができる小型モビリティも構想に入っていますよ。
バス運転手、タクシー運転手の不足に対応するために交通系の課題をクリアするために新交通システムの構想もすすめています。
https://sapporokara.com/2023/01/14/koutsuu/
まとめ
札幌駅バスターミナルができたのは1978年(昭和53)年で、札幌の人口は約130万人でした。
そこから現在まで約60万人も増えた上に、観光客が年々増え続けていったことでキャパオーバーしてしまっているんでしょうね。
オフィスやマンションが中心の再開発は進みますが、札幌は今後も観光業が中心の街であると思います。
人口減少で様々な職業の人手不足もあり、たくさんの観光客やビジネスマンを向かい入れるには対策をしていかなくてはいけません。
新しいバスターミナルができても運転手の担い手がなければ運行もむずかしくなります。
インフラを整備してからも課題はでてきそうですが、新しい札幌駅バスターミナルの完成をワクワクして待ちましょう。