見直し縮小の再開発案件まとめ
資材高騰や人手不足で予想していた価格よりも高額になってしまったため規模を縮小し建設費を圧縮する再開発が多発しています。
高いビルのイメージ画像をあげていて、縮小となるとやはり前のイメージと比べてしまうのでとても残念になります。
ただ、資材高騰の他に人件費の高騰で最終的な建設費が莫大な費用になってしまうと足踏みしてしまうのもわかります。
いま現在、札幌市内で規模を縮小?見直し?!とされている再開発をあげていきます。
北4西3西武跡地再開発
家電量販店大手のヨドバシホールディングスを主に再開発予定のビルは北4西3で札幌駅南口前の札幌駅前通りの場所です。
高級ホテルやオフィス、商業施設、地下には駐車場がある高さ200メートルの複合ビルを建設予定でした。
当初約1000億円だった建設費が資材高騰等で1200億を超える見込みとなり上層階に入る予定だった高級ホテルの誘致を断念した模様。
ちなみに北4西3の再開発ビルは当初は札幌駅前にできる高層ビルと高さ競争をするような提案でしたが一歩引いた形となります。
当初のイメージは、約240m1棟か約200mと約160mの高さの2棟かと検討されていましたが、結局200mほどの高さのビル1棟ということになりました。
そして今回、また変更で約200mから約170m(35階建てから31階建て)に変更とのことです。
新しいイメージ図はまだ公表されていません。
2023年末から2024年初めにも着工ということでしたが、そこは変わらずに進めるのかなと気になっています。
エスタ跡地のビルも再開発ビル計画見直しか
札幌駅南口側にあるエスタ跡地の再開発計画ビルも計画に見直しが入っているようです。
エスタの横の青空駐車場がある場所に新しいタワービルができる予定ですが、当初の構想は地上46階建てで高さは約250mで2029年秋に完成予定でした。
ホテル、オフィス、商業施設の予定でホテルはマリオットブランドのホテルと決まっています。
資材高騰や人手不足に伴う人件費上昇で少なくとも数百億円の増加が見込まれる事態になっています。
2024年春の着工を目指していましたが、追加負担が大きすぎるため採算が取れなくなるとのこと。
こちらはまだどのように縮小していくのか発表になっていません。
バスターミナルを含む再開発のため早めに整備しなくてはいけないので、対応を急いで行わなくてはいけません。
北海道ビル建て替え見直し
札幌グランドホテル入口の向かい側、北海道ビルの建て替えも見直しとなっています。
写真:2020年頃
すでに解体は終わり更地となっていますが、着工のきざしがみられず気になっていました。
2023年度着工を目指していますが、同じく急激な資材高騰を理由に工事費の調整がつかない模様です。
三菱地所はホテルオークラ札幌の跡地もホテル開発を計画していますが、こちらも変更中の様です。
写真:2021年9月20日に閉館 現在は更地
北1西5旧HBC跡地ビルも可能性あり
2023年3月に施工不良と数値改ざんを発表して大問題となった旧HBC跡地のビルは、現段階でかなり低くなり解体が進んできました。
26階建てのビルができる予定でしたが15階まで建設した所で施工不良が発覚。
工事やり直しとなり、現在も解体が続いています。
完成時期が2年遅れの2026年6月になると発表されてはいます。
でも、こちらももしかすると工事のやりなおしで240億円もの損失を出しているので縮小になってしまう可能性もあります。
ホテルハイアットセントリックが入る予定です。
まとめ
資材高騰や工事費の調整は札幌だけではなくどの場所でも問題となっているようです。
北広島市のボールパークにできる予定の新駅が当初より200m北広島寄りに設置されるとのこと。
費用が膨らんで約125億になってしまった工事費はこれで約90億くらいまでは圧縮できるようです。
縮小することでボールパークに近くなるというメリットはあるみたいですよ。
ラピダス効果に沸く千歳市も工場建設前に企業用地争奪戦が繰り広げられています。
あちらこちらで建設が一度に重なるともちろん人材は足りなくなりますし、資材も手に入れるのが難しくなるのは想像できます。
ただ下から見上げる高層ビルは、一般人には35階だろうが31階だろうがあまり影響はなくて・・💦
といったら元も子もないのですが、札幌市の身の丈に合ったビルの建設をしてほしいと一市民は思います。