時計台周辺の整備計画
札幌市は時計台周辺地区のまちづくりガイドラインを策定し、将来に向けて大通公園から時計台が見えるようにまちづくりをを行っていく計画です。
時計台はご存じの様に、「日本三大がっかり名所」なんて揶揄されるような悪評があります。
でも、札幌市を象徴する国指定の重要文化財である旧札幌農学校演武場だった場所です。
今はビルに囲まれていて小さく見える時計台ですが、世界に誇る価値を創造する歴史的資源なんですよ。
ご存じの様に観光客もたくさん訪れています。
まちづくり計画となっているのは、時計台をぐるりと囲むビル群の建築物容積率緩和です。
ビルが老朽化してきたからというのもあるかと思います。
かなり先にはなると思いますが、時計台周辺地区の様子をみていきたいと思います。
時計台周辺地区再開発
時計台の周辺のビルを地図上でみてみると、年数が経っているビルが多いんです。
時計台の目の前のMNビルと時計台ビルはまだ使用できそうですが、その他のビルは老朽化がせまってきています。
更に北海道新聞社がバスセンター前に移転することがきまっており、この土地が空けば今までとは違う建物を建てることができ地下とも直結できます。
北海道新聞社の新社屋は2024年度をめどに竣工しその後に移転予定です。
また、現在中央区役所の仮庁舎となっているビルは、新庁舎が2025年2月に完成予定なので移転後は未使用となり解体となる模様です。
ということで、こちらが解体されたら大通公園と時計台とを結ぶ広場空間ができるんです。
引用:札幌市
周りのビルを少しセットバックして建物を建てると時計台への圧迫感がなくなりますし、大通公園からの広場はおそらく緑の空間となりますので歩きやすくなります。
時計台の周囲に人を引きつけ中心性を高めるオープンスペースも考えていくようですよ。
周辺ビルの低層部は時計台と同程度のスケールを感じられるようにして、時計台展望スペース等も構想しているようです。
地下歩行空間からの動線を確保して、重層的な造りにし店舗等と一体的な共用空間になるような建物を考えていくそうです。
看板・サイン・広告物や照明計画の配慮まで求められていますよ。
大通公園側から時計台を見ると・・
大通公園側から時計台方面を見て見ます。
確かに現在の中央区役所仮庁舎ががなくなれば、裏側は札幌市役所の駐車場なので時計台が見えそうです。
更に道新ビル/ホールのビルの建て替えを行えばなお広くみえそうです。
ビルとビルの間から西2丁目通りをみてみますと、赤丸の所に時計台があるのがわかりますね。
↓拡大
この大通公園から時計台までの距離感をいかに歩きたくなるまちづくりに活かせるか、また植栽等で時計台が隠れてしまっては元も子もありません。
広場の木々や緑がどのような形になるのか。
更に周辺のビルの調和性も保っていかなくてはいけません。
まとめ
中央区役所仮庁舎の移転が2025年2月以降ということは、少し先の話になります。
解体時期や現在も札幌駅前で見直しをしている理由のような資材高騰、人手不足などを考え且つこれから詳細をつめて設計ということを考えると・・
やはり2030年ぐらいでしょうか💦
また札幌市役所が旧NHK跡地に移転という話もありますが、こちらも動きがみられません。
市役所が移転となれば現在のビルは老朽化で解体になると思うので、テレビ塔と時計台は相互に見えるようになりますね。
でも、動きがみられないのは札幌駅前再開発と同様で見直しが入っている可能性がありますね💦
時計台周辺の再開発は9月に都市計画審議会で同意を得られれば建築物容積率緩和となり2024年早期に運用を開始するということです。