札幌市の分譲マンション現況
札幌市の近年の分譲マンションは、平均専有面積が縮小を続けており、壺単価は上昇傾向で推移。
専有面積の縮小は投資やセカンドハウスの需要が高まっているのが要因といわれています。
再開発案件が多いことから、今後も価格は高めで推移すると見込まれています。
例えば2022年の札幌の新築分譲マンション1戸当たりの平均価格は、前年比17%上昇の「4782万円」(平均約69平方メートル)となっており過去最高記録を更新した模様です。
過去10年の平均は約77平方メートルなので、かなり広さが縮小されていることがわかります。
資材価格の高騰に加えて、再開発の好立地物件が多いため富裕層からの引き合いが多く平均価格を押し上げています。
2022年12月の鉄筋コンクリート住宅向け資材物価指数をみてみると全国主要10都市で最高額となってしまっている模様です。
札幌中心部や円山地区では1戸1億円を超える「億ション」も増えています。
もはや庶民には手がだせない状況💦
ただ中心部以外のエリアで入居需要の違いなどでマンション価格の相場も違いがあります。
マンション価格の高騰や安定について
新型コロナ以降、景気が悪化しているのにも関わらずマンション価格が高騰している理由を考えていきます。
まず、「世帯数が増えている」ことです。
少子高齢化が進んでいるため、札幌市の人口は減少傾向にありますが、世帯数は増えており、戸建てやマンションに対する需要は増加しています。
そしてコロナ前に比べて「新築マンションの供給戸数が減っていること」にも理由あります。
コロナが影響して建設を延期したり見送ったりした新築マンションがあり、供給戸数は減っています。
でも、一定数はどうしても買いたい人はいますので多少価格が高くても買ってしまうことで価格高騰につながっているわけです。
そこに資材高騰や金利の上昇で過去最高額まで押し上げてしまっています。
購入する側の心理としては、自分の出せる額に見合ったマンションを購入しますよね。
販売側としては、人出不足や資材の高騰で金額を上げざるを得ない、でも高額だと売れないので面積を小さくして販売しています。
これらが、専有面積が狭くなり高額になっている理由です。
今後できる予定のマンション
今後建設予定の100戸以上のマンションをあげてみたいと思います。
ザ・札幌タワーズ ウエストタワー・イーストタワー
東区北6東2にできる予定のツインタワーマンションです。
札幌駅からも徒歩6分、都市公園・商業施設・ホテル・病院も今後できる予定。
ウエストタワーは2025年3月引き渡し予定 197戸
イーストタワーは2025年8月引き渡し予定 197戸
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ONE札幌ステーションタワー
北区北8西1にできるタワーマンション。624戸
地上48階建ての北海道最高層タワーレジデンス。
周辺は商業施設、ホテル、劇場、オフィスを含む再開発。
札幌駅から徒歩1分。
直結にするべくただいま地下歩道を整備中。2023年12月完成予定。
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(仮称)中の島新都市構想プロジェクト
豊平区中の島に総戸数105戸の大規模プロジェクトが計画されています。
南北線中の島駅から徒歩5分。
地球環境や家計に配慮したZEH-Mマンションです。
2024年2月上旬に完成予定。
ツインレジデンスで豊かな自然と生活利便性の両方を兼ね備えた住環境がうり。
なんと中の島エリアに分譲マンションができるのは11年ぶりだとか。
公式ページはコチラ
100戸以上となると札幌では多くはありませんが、ここに50戸以上を加えるとかなりの軒数になります。
最近はアクティブシニア向けのマンションも出てきていますね。
札幌は一軒家だと高齢者には厳しい雪かきをしなくてはいけないので、マンションへの住み替えが加速しているようです。
まとめ
札幌市内は再開発が活発なのでそれに伴ってできるマンションが高額となり、全体の価格を押し上げています。
やはり駅近、商業施設に近い生活しやすい場所であれば、あとは価格と広さの兼ね合いで契約数が伸びる物件が多いです。
日常に戻りつつある2023年はもう少し供給量が増える可能性もありますが、再開発が続いていくため価格は堅調に上がっていくと予想します。
ただ、個人的には空き家問題も気になるところです。
新しいマンションや建物が増えていきますが、そうすると当然空き家も増えます。
更には人口減少って・・将来はどのような街並みになっていくのか懸念するところです。