西2丁目通りに大規模駐輪場が完成予定
とても長い間工事をしていた狸小路2丁目からすぐの西2丁目通りの道路下に大規模駐輪場が2022年4月に完成予定です。
当初は2016年に着工し2019年には完成予定でした。
でも、地下を掘ってみると周辺ビルの電気や水道などのライフラインが複雑に入り組んでおりかなり困難な工事だったようです。
少しずつ完成時期が延びていき実質6年程かかってしまいました。
イメージとしては狸小路2丁目と1丁目の間からすぐの場所に出入口があり、地下鉄大通駅35番出口、36番出口まで地下でつながっている形です。
地下1階 自転車520台、原付バイク80台
地下2階 自転車700台
1300台が収容できます。
南は狸小路から駐輪場をぬけ、地下鉄コンコースまで雨や雪にあたらずにいけることになります。
駐輪場利用しなくてもお天気に左右されない地下通路ができたので便利ですね。
引用:HTBイチオシ
周辺駐輪場も4月から有料へ
西2丁目の大型駐輪場は有料です。
1回100円
定期利用で1か月 1500円
同時期に周辺にあった無料駐輪場も有料にするそうです。
引用:札幌市
いままで大通公園にあった駐輪場も2022年4月から有料になりますのでご注意ください。
写真:大通西6丁目 大通公園内駐輪場
放置自転車が多い街「札幌」
札幌市がどうしてここまで駐輪場をたくさん造るかというと国土交通省が毎年行う放置自転車統計ではいつも上位にいるからです。
2012年、2013年はダントツでワースト1を記録。
札幌市はなんとかしようと、レンタサイクル「ポロクル」を電動自転車にしたり、放置自転車の撤去を強化したりして対策をとってきました。
頑張った甲斐がありワーストワンではなくなりましたが、
それでも政令指定都市の中で2019年の統計でも3位です。
2位の大阪市の人口が247万7千人
3位の札幌市の人口が195万2千人
4位の横浜市の人口が377万2千人
こうして見ていくと、人口の割に放置自転車がいかに多いことがわかります。
500台以上放置自転車がある駅でも「札幌」と「大通」がピックアップされています。
引用:国土交通省
雪にとざされることが多く、自転車にのれる期間が他の都市と比べて短いのにこのような状況。
更に放置自転車は車椅子やベビーカー通行の際の障害になったり、除雪車や排雪車が巻き込んでしまうこともあり危険です。
札幌市にとっては放置しておけない問題なんですよ。
自転車の利用増加も一因
コロナウイルス感染の影響もあり、JRや地下鉄などの乗り物で密をさけるために自転車利用が増加したという理由もあります。
このままだとますます放置自転車が増えていくのではないかと懸念したことで、複数個所に駐輪場がつくられています。
写真:北1西6 旧斗南病院跡地
写真:北1西1創世スクエア駐輪場
駐輪場をすべて有料化するのは、やはり放置自転車を少なくしたいからです。
札幌には景観条例があり、街中を美しい景観にするという目標もあります。
特に札幌中心部は都市景観形成地区に指定されているんですね。
やみくもに駐輪場を増やすのではなく、西2丁目の駐輪場の様に地下歩道も使用できるということをプラスしたことにより有料でも利用者が増えていく可能性はあります。
駐輪場が増えることで歩行者の障害をなくし、街の景観が保たれていけるといいですね。
札幌中心部に自転車通学・通勤していた方は春までに駐輪場をチェックしておくといいですよ。
https://sapporokara.com/2020/04/15/porokuru2020/