大通公園駐輪場2022年4月から有料化予定
札幌、大通公園周辺の駐輪場が2022年4月から有料化されます。
いままでは、札幌駅周辺の北3条通りまでが駐輪場有料地域となっていましたが2022年4月からは、すすきの交差点あたりまで駐輪場有料化範囲がひろがるようです。
東西は西1丁目から西6丁目辺りまでとのこと。
引用:北海道新聞
放置自転車増加の対策
札幌市は放置自転車が多く、通行の妨げになることや除雪時に事故の原因になることから長い間「放置自転車対策」をとってきました。
放置自転車の撤去や処分、新しい駐輪場の開設、ポロクル等のレンタサイクルの取り組み等。
それでも、自転車が手軽で使いやすいことや、健康志向、自転車の低価格化などの理由により駅周辺に放置自転車が急増している状態です。
歩道の通行や緊急車両の活動に支障をきたすこともあり、札幌は2012~2013年には政令指定都市で放置自転車ダントツでワースト1位という不名誉な順位をとっています。
ちなみに平成元年のデータでも政令指定都市の中では、東京、名古屋、大阪に次ぎ札幌です。
人口を考えると今でも不名誉な順位だと考えられます。
新しい駐輪場ができたりして、少しずつ減ってきてはいたものの「無料駐輪場」であったものが、有料になるということで今後の動向が注目されます。
写真:2018年にできた創世スクエア地下の無料駐輪場
札幌は雪にとざされている期間が長いので、都市計画上で駐輪場の計画や予算がつけにくかったというのも背景にあるそうです。
2022年4月から有料になる駐輪場
大通公園の駐輪場の現状は、公園の端にあり車道側にそって自転車が並べられている状態です。
歩行者は公園の中央通路を歩けるため、端の方にある駐輪場は歩行者の妨げにならないようになっています。
また、大通公園近くにスペースがあり駐輪場があるタイプもあります。
こちらは北海道議会庁舎前、旧HBC庁舎の横の旧斗南病院跡地を利用している駐輪場ですが、結構いっぱいの状態です。
引用:札幌市
定期利用は1か月1500円、屋根がない駐輪場だと1か月1000円とのこと。
※シーズンとは4月~11月末日まで
今まで無料だったところが有料になるということですが、それがあまり周知されていないようなのが気になります。
札幌の景観条例は厳しい
札幌市には「札幌市景観条例」というものがあります。
日本全国で景観の規制が厳しい自治体は、京都市と札幌市と言われています。
近代的な美しさをもつビルと歴史的な建造物が混在している札幌を、きちんと整備して計画的に都市開発していこうというものです。
確かに歴史的建造物の前に放置された自転車があれば、景観をそこねますよね。
バスの利用者や観光客にとっても迷惑となります。
こういった観点からも放置自転車を少なくする方向で持っていきたい札幌市。
一方でコロナ禍においてラッシュ時の乗り物乗車をさけるため増えている自転車通勤、通学。
南2西2には大きな地下駐輪場が2022年度にはできる予定ですが有料になることで盗難などの心配は軽減されるような管理になるのかはまだ不透明なところ。
迷惑駐輪を減らしてキレイな景観を保つためにも、自転車駐車マナーが問われてきそうです。