札幌地下鉄は札幌市総合交通計画にのっとって、安全で確実な輸送サービスを行うため人口構造や社会環境の変化を踏まえた時代へあったサービスを提供しています。
コロナ禍にあって「密」をさけるために地下鉄から自転車へシフトした人も多かったようですが、これから向かう冬ではそうはいかないですね。
地下鉄に乗る機会が増える時期を迎える前に、身近な公共交通機関で行われていることに目をむけてみてはいかがでしょうか。
前提として、地下鉄も前年度よりは確実に乗車人員が減り、財政面では厳しいものになると思われます。
そんな中ですが、札幌地下鉄も色々なサービスを提供しているのでご紹介します。
定期券発売所における混雑情報配信サービス
札幌地下鉄には、全9ヵ所の定期券販売所があります。
・大通駅 ・北24条駅 ・真駒内駅 ・宮の沢駅 ・琴似駅
・白石駅 ・新さっぽろ駅 ・環状東駅 ・福住駅
イメージとしては月末月初には列が長く並んでいる人が多く、平日昼間は空いています。
ただ、通勤・通学定期券を購入する方はほぼ購入できる時間が決まっているためどうしても集中してしまう時間がありますよね。
そこで、混雑緩和につながるように定期販売所の混雑状況を確認できるサービスを提供しています。
VACANサービス(外部リンク)
こちらで定期券発売所の混雑状況が知ることができますよ。
ちなみに定期券は使用開始日の10日前から購入可能なので、余裕をもって購入した方がいいですね。
また、SAPICA通勤定期券のうちバス乗車を含まないものは券売機で購入できますので定期券発売所まで行かなくても大丈夫です。
朝ラッシュ時間の車内混雑状況の提示
2020年2月からは、朝のラッシュ時間帯の車内混雑状況についてを提示しています。
毎週水曜日更新で、平日分の朝の混雑状況を知ることができます。

引用:札幌交通局
例えば、この表の場合は東西線で「西18丁目から西11丁目間で8:10~8:20」が一番混雑している時間ということがわかります。
もちろん車両によっては違いますのであくまで目安として活用してみてはいかがでしょうか。
朝ラッシュ時間帯の車内混雑状況はコチラ
時代とともに提供サービスを変化
一番市民や観光客の目にわかりやすいものとしては「まちづくりへの貢献」です。
バリアフリー化、エスカレータ・エレベータの設置、案内表示等の多言語化、地下鉄への無料Wifi導入、車両基地の改良等があります。
おもしろいところでは、2019年2月に到着メロディを取り入れたこと
https://sapporokara.com/2019/01/31/melody/
2030年のオリンピック招致を高める狙いで一部の駅で到着音がなっています。
これは利便性やサービスにはつながらないかもしれませんが、待っている間の静かすぎる札幌地下鉄のホームに少し違う雰囲気をもたらしてくれた良いものだと思います。
また、外国人観光客のために地下鉄の案内板や券売機の多言語化もすすめています。
今頃?と思う方もいるかもしれませんが現在は日本語のみか英語の2か国語の券売機を4か国語対応にするようで、莫大な費用がかかります。
2028年までに、券売機228台と精算機131台のすべてを対応する予定です。
地下鉄のトイレに関しては和式が多く使いにくいという声があがっており全駅のトイレ改装は2036年完了予定。
また、東西線と南北線の車両は2023年末までに全車両の改修をする予定。
やらなくてはいけないことは盛りだくさんで何事も費用がかかります。
施設の老朽化が顕著
札幌地下鉄の南北線開通(北24条~真駒内)は1971年です。
当然、施設内の老朽化は進んでいます。

雨がひどい時等、地下鉄ホームでこういう状況みたことありませんか。
察してください・・としか言えません。
でも、さっぽろ駅もホームが島式から相対式に変わる工事があるのでそれに伴ってリニューアルされるものと思います。
札幌地下鉄の乗車人数と今後
地下鉄の一日平均乗車人員は2015年には1日60万人となりました。
2018年のデータでは1日平均が「631,179人」年間では「229,749,013人」となっています。
2020年はコロナの影響で確実に乗車人数は減り、収入は減ります。
日ハムの拠点が札幌ドームから北広島に移ることで東豊線の赤字も増えるでしょう。
人口減もあり対応をも大変になってくるのではないかと予想します。
でも、札幌市内での足である交通網をより安全に快適に運営してくれていますし、何よりもなくなってしまっては困るので一市民としてはルールを守って大事にしていきたいと思っています。
※この記事の後、2020/10/20にコロナウイルス完成省の影響で乗車料が減収したことで、リフレッシュ事業等の計画をいったん凍結、縮小の方向だと発表されました。
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[…] 札幌地下鉄 老朽化がすす… […]