Project PLATEAU 札幌が3D都市モデルへ
国土交通省がすすめるスマートシティモデルのプロジェクト“PLATEAU”(プラトー)のサイトが公開され話題となっています。
本格的なオープンは2021年4月頃の様ですが、サイトでは東京23区全域を網羅した3D都市モデルを先行公開しているんです。
このプロジェクトは現実の都市を、仮想空間に3D都市モデルとして再現するものなんです。
その3D都市モデルの対象都市に札幌市が選定されているんですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=iDEhVH-QCeA
[Project“PLATEAU”]ウェブサイト:https://www.mlit.go.jp/plateau/
[国土交通省プレスリリース]https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi03_hh_000068.html
3D都市モデルで実際何ができるのか
PLATEAUの動画だけではピンとこない人もいらっしゃるかと思います。
簡単に言うと、平面の地図でわからなかったことが立体にしたりデータ化することでいままで知らなかった情報も得られるすごい地図のことです。
札幌市でも公開しているオープンデータ「データスマートシティSAPPORO」があり様々な情報が公開されていますが、このようなデータを可視化していくことで分かりやすく理解できるようになります。
引用:DATA-smartcitySAPPORO 人口区別年齢別データ
例えば上記は札幌市の区別人口を年齢別にまとめたグラフです。
このようなグラフの状況がマップ上で展開できれば、わかりやすいですよね。
札幌で必要な情報でいくと、積雪状況がリアルタイムデータで地図上でわかれば除雪車や排雪車の出動も早くなりますし、除雪した道路がわかれば渋滞緩和にもつながります。
人の流れがわかれば、コロナ禍の中では避けるべき場所や通るべき道も判断できます。
札幌市内では再開発が多く進められていますが、建築データ・測量データと個々ではなく地図と組み合わせて可視化・シミュレーションすることで、何が必要かや問題点を想定することができます。
また、そのデータを「自由に」「色々なことに」使えるオープンデータであるということ重要です。
PLATEAU VIEWを使用
実際に公開されている東京都23区のPLATEAU VIEWを使用してみました。
例えば新宿区の建物モデルを選択してみるとニョキニョキとビルや建物のテクスチャが現れます。
高さで色分けしてみました。
マップを移動させるたびその地域の建物の状況がわかります。
引用:PLATEAU VIEW 新宿区のビル群
また1つの建物をクリックすると建物の高さや広さ、用途地域、構造や住所まで様々なデータが表示されます。
引用:PLATEAU VIEW 港区六本木ヒルズの属性情報
また、台東区は荒川がこれくらいのレベルで氾濫するとこの地域が浸水するという状況までわかるようになっています。
引用:PLATEAU VIEW 台東区が荒川区氾濫L2の場合の浸水地域
台東区といえば浅草寺やスカイツリーと観光客で人気ですが、L2で想定した場合は恐ろしいことに壊滅的です。アサヒビール本社が安全な場所だということがわかります。
PLATEAU 札幌版完成を期待
札幌市のPLATEAU VIEWが完成したら自分の家や職場、そこから近く安全な場所にある避難所を確認したいと思いましたし、地震のシュミレーションも確認したいと思いました。
また、地形や用途地域、鉄道や公園までも可視化できるようになっていますのでこれからの都市計画やまちづくりや防災にも役に立ちそうですね。
都市計画やまちづくり・防災等について利用することができます。
また個人であれば家をどこに建てるか、店をどこに出すか等の参考になりますし、にぎやかな場所に住みたい、反対に静かな場所に住みたいという場合の参考にもなります。
PLATEAU VIEW東京版はデータが多いのでかなり重たく、私のパソコンでは少し時間がかかりましたが夢中でみてしまいました。
引用:PLATEAU VIEW 港区の都市高速鉄道
札幌は全国約50都市の中でも先行モデルプロジェクト15都市の中に入っています。
期待して待ちましょう。
東京都23区のPLATEAU View
https://plateauview.jp/
※データが重いので注意が必要です。