2020年5月にコロナ禍の中で惜しまれながら閉店したすすきのラフィラ。
翌月には解体がはじまりましたが、同時に跡地にできるビルの概要(ホテル、シネマ、商業施設)の発表がありました。
そして今月、新ビルの規模を含めて改めて跡地ビルの発表がありましたよ。
写真:解体前のすすきのラフィラ
ラフィラ跡地新ビルの概要
施設名は、仮称「札幌すすきの駅前複合開発計画」としています。
地下2階、地上18階建て。
旧ラフィラが8階建てだったので、それに比べるとかなり高い建物になりますね。
地下1,2階 イトーヨーカドー
1階 アインズ&トルペ 飲食店
2階 物販店、飲食店、サービス店舗
3階、4階 飲食店、サービス店舗
5階~7階の一部 シネコン
7階の一部から上 ホテル
建物の形はまだわかりませんが、これを階層に当て込んでいくとこんな感じ↓
地下2階は当然、南北線すすきの駅と直結。
更に、地上と地下をつなぐ重層的な歩行者空間を形成するようなので現在建設中の狸小路3丁目(南2西3)で発表されているようなイメージになるのではないかと予想します。
引用:札幌市 南2西3(狸小路3丁目)地下接続イメージ
また、オープンスペースを確保するため広場ができます。
地上には2か所、中層階で1か所の予定。
更には地下にも「待合機能の確保」とありますので、何らかのスペースができるものと思われます。
引用:札幌圏都市計画 南4条西4丁目南地区
南北、東西にも歩行者空間の予定がみられるので、旧ラフィラより通り抜けやすくなる様です。
写真:解体中のラフィラ2021年1月撮影
空間形成で広々
札幌市には「さっぽろ都心まちづくり戦略」というものがあり、都心の将来を見据えて基本方針や重点的に取り組むべき事項をあげています。
そのうちの1つが空間形成です。
交流する場所をつくり回遊率をあげることや、みどりのある美しい街並みを目指しています。
すすきのは、歓楽街なので夜の街として有名ですがここにTOHOシネマや商業施設が入ることで昼間人口も増えるのではないでしょうか。
また、旧ラフィラと同様でイトーヨーカドーが入ることにより周辺で働く人たちや住民にも利用されると思います。
昼間人口が増えていけば、今は目立つネオン看板ばかりでなく緑ある街づくりも注目されるはずです。
緑いっぱいの広場が数か所できれば、待ち合わせ場所にも困りませんね。
2023年冬頃完成予定。
すすきのにとってどのような存在の建物となるか今から楽しみです。