赤レンガ庁舎はリニューアル工事中
北海道のシンボルの一つとなっている「赤レンガ庁舎(北海道庁旧本庁舎)」は、重要文化財として国の指定をうけた歴史的建造物です。
1968年の復原工事から50年以上が経過して老朽化がすすみ耐震改修を含めた大規模改修を行うこととなりました。
2018年の北海道命名150周年を記念して歴史的価値を保存する意味でも改修工事を行うきっかけとなったようです。
年間60万人以上が訪れる道内有数の観光スポットを更に観光情報発信の拠点として位置づけ、施設の魅力向上を図ります。
実は最初は2019年春頃から3年半程かけて行う予定でいました。
ところが2019年11月、急きょ2020年東京オリンピックのマラソン・競歩の会場が札幌になると発表されたため、マラソンコースに北海道のシンボルを全世界に発信できるチャンスととらえ工事中ではあるけれどもオリンピックの時期は囲いを取るという選択をしていました。
そしてコロナ禍に突入で、オリンピック中止(><)
外観からはわかりませんが、そんな中でもリニューアル工事は進んでいるようです。
リニューアル内容 八角塔からの眺望も
現在の赤レンガ庁舎とは大きく変わってくるのは庁舎の上部にある八角塔から、眺望が楽しめる様になることです。
引用:札幌市
八角塔からの展望体験を含めた建築観察ツアー等やプログラム実施を検討する予定。
屋上バルコニーからの札幌の景色を眺めることにより市内発展の変遷など、庁舎の歴史の理解を深める展示を予定している模様です。
外観は昭和43年に復原された現状を維持して保存修理。
文化財価値に与える影響が小さい工法を選定して耐震改修。
文化財として価値を損なわない範囲でのバリアフリー化。(エレベータ等)
改修概要として、上記のことがあげられています。
また、1階は観光情報を発信するスペースや道産品を販売するセレクトショップやミュージアムショップを設置。
2階は歴史や文化に関する展示や催事スペース、そして地下1階は道民が利用できるスペースを予定しています。
四季折々の美しい姿
赤レンガ庁舎は四季折々に赤く映えて美しい姿をみせてくれます。
また、札幌市民の憩いの場である北3条広場(アカプラ)では様々な行事が行われ赤レンガ庁舎が見守ってくれています。
前庭には池があり鯉や鴨がいて季節によっては紅葉や蓮の花も楽しめます。
池にビルが映りこんでいることもあり、自然の中ですが札幌中心部ならではの景観が楽しめる場所でもあります。
左写真に映っている建物は2021年2月1日開業予定ソラリア西鉄ホテル。
2020年11月30日まで一部一般公開中
赤レンガ庁舎に使われている赤レンガは約250万個といわれています。
この赤レンガの文化財的価値に与える影響が少ない工法で改修を行うので、慎重に改修が行われ時間がかかってしまうんですね。
2021年のオリンピックがどうなるかはまだ不明ではありますが、赤レンガ庁舎のリニューアルは今のところ2023年に終了予定となっています。
でも、今なら一部のみ2020年11月30日まで一般開放しており中を見学することができます。
外観はよく見ますが、内部はなかなか入ることがないと思うので改修工事が本格的に始まる前に見ておくとリニューアル後も楽しみになりますよ。