札幌-再開発

平岸の自衛隊病院跡地に商業施設・マンションの複合開発

自衛隊病院跡地

自衛隊病院跡地に複合開発

豊平区平岸1条11丁目、12丁目の自衛隊病院跡地に商業施設とマンションの複合開発が行われる予定です。

自衛隊札幌病院は2015年3月に豊平駐屯地から真駒内駐屯地に移転しています。

最寄り駅が「自衛隊前駅」となることでわかりやすくなりました。

このことにより所有する国から民間事業者へ売却されることが決まりました。

国有財産の跡地としてふさわしい街づくりにすべく、二段階一般入札が行われ長谷工不動産と積水化学工業のグループが落札しました。

北海道財務局が公表しているイメージ図は以下。

自衛隊跡地イメージ図

引用:北海道財務局

自衛隊病院跡地の提案概要詳細

公開資料によると病院(4階建て)、クリニックモール(1階建て)、家電量販店、スーパーマーケット、飲食店。

戸建て住宅(31区画)、8階建てマンション2棟(それぞれ112戸、116戸)の予定。

このうち食品スーパーに「ダイイチ」と家電量販店に「ケーズデンキ」の出店が決まっており2021年末にはオープン予定。

マンションは当然、落札した長谷工不動産が分譲マンションを手掛け、戸建ては積水化学工業が手掛けるセキスイハイムの分譲住宅となるでしょうね。

北側の隣接地と一定の距離を確保し、商業施設の高さを抑えて藻岩山の眺望を望めるようにする模様。

「札幌平岸リードタウン(仮称)」として、災害に強い街をめざし電力、飲料水の確保やまちの中央に芝生スペースを設けて災害時の一時避難場所をつくるなどする計画。

「サステナブルなまちづくり」を目指すとのこと。

※サステナブルとは「維持できる」「耐えうる」「持ちこたえれる」を意味する

オープンスペースは約3,300㎡の予定で防災トイレ、防災井戸、かまどベンチ、ソーラー該当を設置予定。

2024年9月竣工予定です。

引用:北海道財務局

アクセス

場所は、地下鉄南北線平岸駅から徒歩10分、南平岸駅から徒歩8分程の場所。

敷地面積は48,496㎡と広大です。

平岸1条11丁目

住宅に囲まれておりマンションや戸建てがたくさんある静かな場所です。

徒歩5分程の平岸通りにでればたくさんお店舗がありますし、環状通も近いので車の方も便利な場所です。

緑も多く豊平川にかかる南22条大橋を渡ると中央区です。

豊平川を越えればアクロスプラザ南22条という商業施設もあります。

現在は土壌汚染の回復工事や地下にあった埋設物の撤去工事も終わり着工ももうすぐの状態です。

札幌市がすすめるコンパクトシティ構想

札幌市の都市計画マスタープランにある、土地利用・交通・エネルギー・みどり等の取り組みに加えて居住機能や生活便利機能があることから「札幌平岸リードタウン(仮称)」は、札幌市にとっては理想の街に近いといえます。

災害対策や積雪対策なども地域特性を踏まえており、藻岩山の眺望が楽しめることは景観計画に沿っています。

今後、高齢化が進むことで歩いてまわれるような生活圏の拠点づくりが求められています。

特に郊外では高齢者が交通弱者となって不便をしいられていることが問題となってきています。

市街地のスケールを小さく保って、コミュニティや住みやすいまちづくりを目指そうというのがコンパクトシティの発想です。

都市がコンパクトになり人口密度が高まると、行政サービスを効率よく提供できるようになるのも理由の一つ。

現在の札幌市内で行われている再開発は札幌市の中心部に偏っていますが、自衛隊病院跡地の再開発は中心部以外での大型再開発となり経済的にもインフラにも影響をもたらしてくれるのではないかと期待します。