ベビー用品の「西松屋」札幌には13店舗
西松屋はベビー用品や子供服を扱う店舗です。
全国では1008店舗、北海道内は46店舗、札幌市内だけでも13店舗あります。
小さな子をもつ家庭なら誰もが知っている店舗ですし、子供が大きくなってもお世話になったなと思い出す人も多くいるハズ。
その西松屋がコロナショックで喘いでいる店舗が多い中で売り上げ好調とのこと。
いつ行ってもガランと空いているイメージの方が強い西松屋。
なぜ、コロナ禍であっても売り上げが上がったのかを調べてみました。
「西松屋」がコロナ禍で売り上げ好調な理由
コロナウイルス感染拡大の影響で、気を付けなければならないものにソーシャルディスタンスを保つということが一番にあると思います。
三密を避けて生活することが推奨されていますね。
まず、西松屋はどこの店舗も200坪以上あり大きな駐車場があるので車で行くことができます。
また、天井も5mと高く通路も1.5m~2.5mとかなり広め。
ベビーカーやカートでも悠々とすれ違うことができ密になりにくい店舗内というのがポイントです。
更に小さな子がいるご家庭の買い物は短時間ですませたいはず。
ミルクやオムツ、衣類や赤ちゃんグッズをポンポンとカゴにいれていく風潮があります。
お値段もとても安いので手がのびちゃうんですね。
よって、客単価があがっていくという仕組み。
お家時間が増えたことで、オモチャや身の回りを楽しく快適にする物の売り上げも急増したそうですよ。
徹底的なコスト削減と売り場内の工夫
もちろんコロナ禍ではなくても売り上げがあがるのはローコストで経営できていることにも理由があります。
西松屋の立地は決して良い場所とはいえません。
そのため家賃コストが抑えられ、広い駐車場も確保できます。
平屋建てワンフロアーで商品の出し入れもしやすい造り。
マネキンやワゴンは置かずに衣類等は上の方までハンガーにかけられて陳列されています。
これは、店員が洋服を畳む手間をはぶくためです。
そしてなんといっても一番の魅力が「低価格」で購入できるということです。
プライベートブランド(PB)に力をいれており徹底的に生産管理を行っているため、とても安価な価格で販売できます。
すぐにサイズアップしてしまう成長期の子を持つ親には大変ありがたいです。
例えば、通常399円のTシャツがセール中は299円に割引されていたりします。
上の方にある洋服等は、店員さんを呼ぶことなくながーい商品取り棒でとることができますよ。
店員の負担を減らすため、接客もあまり行わないようルールがあるようです。
スタンプカードやお客さまリスト等手がかかるものは極力減らし、設備も最小限で労力のかかるものを少なくしています。
店舗内の工夫によって、200坪以上の広さの店をたった2人の店員でまわすことができているんですね。
コロナ時代にマッチした店舗形態
コロナ前は、一等地であれば狭い敷地でも長い時間をかけて選択できるお店が繁盛していました。
アフターコロナは、密を避けたいために遠くても広い店舗で、それほど混んでいない処で短時間で買い物できる場所が求められているわけですね。
西松屋はコロナウイルスの影響が1番大きかった4月でさえ、既存店の売上高は前年の4月比2.1%増とだった模様。
40店舗を休業していたにもかかわらず売上増となりました。
今後、少子化が続いてますます競争が激しくなりそうな子供用品の業界の25年連続増収。
コロナで先行きが不透明な時ですが、今後はどのように躍進していくのか、注目したいと思います。
追記:子供服は150cmまで(一部160cmあり)で、クレジットカードは使用できないので注意ですよ。