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北海道新幹線札樽トンネル、2019年秋から札幌で工事開始

北海道新幹線札樽トンネル、秋から工事開始予定

2030年に北海道新幹線札幌駅が開業とはニュース等で聞いていますが、まだ10年以上先のことです。

でも、札幌市内のトンネルの掘削工事は、今年2019年秋から始まる模様ですよ。

 

最初は、新小樽駅から札幌駅の間は「手稲トンネル」と呼ばれていたトンネル部分と高架橋の地上部分とで計画されていました。

計画途中で、札幌市内を走る大部分を高架橋から地下へ変更したことによりルートも変わり「札樽トンネル」となりました。

周辺住民の生活環境に配慮して、一部の高架橋の地上ルートから地下ルートに変更になったわけです。

 

工期は5年前倒し・予算は変更なしで、地上から地下に変更と聞くと素人にはかなり無謀ではと思うのですが・・・なんとかなるんですね。

引用:日刊工業新聞



札樽トンネルの札幌方面出口

新小樽駅から札幌駅までは、トンネルの全長は26.2キロメートル

新函館北斗-札幌間では渡島トンネルに続き2番目の長さとなります。

引用:日刊建設工業新聞

 

具体的な場所は、小樽市朝里川温泉付近から札幌市中央区北6条西10丁目の石山通付近までを結ぶトンネルとなります。

札幌側の新幹線トンネルの出口は、現在の桑園駅と札幌駅の中間地点ぐらいでJR高架南側になる様です↓MAP

 

北海道新幹線開通までの経緯

1964年 青函トンネルの工事が開始

1973年 北海道新幹線を開通させることが決定

1988年 青函トンネル開通

2016年 新青森駅から新函館北斗駅が開業

 

青函トンネルの工事中に、北海道新幹線の開通が決定されたんですね。

最初から計画されて青函トンネルを開通させたわけじゃなかったんだぁ。

引用:北海道新幹線公式ページ(こども向け)

現在開通している新函館北斗駅から札幌駅の間は、5つの駅がつくられることになります。

新八雲駅

長万部駅

倶知安駅

新小樽駅

札幌駅

2030年 新幹線札幌駅開業予定

北海道は山が多いので、5つの駅をつなぐためにはたくさんのトンネルが必要なんですね。


北海道新幹線への期待

新幹線が期待されているのは、飛行機と比べて2倍以上の人と運ぶことができることや時間の正確さです。

 

新千歳空港や函館空港からの飛行機利用率をみてみると

札幌~東京間 60%がビジネスで、40%が私用(観光)

函館~東京間 40%がビジネスで、60%が私用(観光)

 

ビジネスで来道される方は、やはり時間厳守なので遅延や欠航が多い飛行機に比べると新幹線を利用する割合が増える可能性が大きいです。

ちなみに北海道新幹線の運休率は0.16%とのことです。

雪国の北海道では、冬の航空機の欠航は頻繁にあることなので新幹線開通はビジネスマンにとっては都合がいいですね。

また、外国人観光客が日本に旅行に来た時に外国人だけが購入できる「ジャパンレールパス」(JRグループ6社提携)というものがあります。

JRが乗り放題ですから、本州から北海道に来られる外国人が増えるのではないかという期待があるようです。

 

でも、当然、いいことばかりではなく問題点もあります。

トンネルを掘ってでた土砂の置き場所がなく問題となっているんです。

 

ただ、土砂の置き場がないわけではなく土砂の中に含まれている「有害重金属」が問題になっています。

八雲町では、農業関係者が周辺の動植物の影響や環境調査をして、受け入れを反対しているんです。

周辺農家への説明がなしに候補地として決定したことも、住民の理解を得られない理由となっています。

今後、環境に影響のないことが証明されない限りは、土砂の置き場は確保できず期間通りに進められない可能性もでてきます。

まとめ

北海道新幹線はいいところばかりが取り上げられることが多いですが、その開通のために困っている人もいることを理解してほしいです。

便利になるけれども、環境は破壊されます。

何か新しいことを始めると何かが犠牲になるのは常ですが、便利になることだけにスポットを当てるのではなく問題点もきちんとクリアして新幹線駅開通を快く迎えたいものです。

また、北海道新幹線の乗車金額も飛行機とどのような関係になるのか気になります。

引用:鉄道新聞

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