札幌-その他

小中学校のエアコン普及率はまだ低く夏休み延長も 今と昔の札幌の温度を比較

学校施設の暑さ対策とエアコン普及率

北海道内は7/21・22日と広い範囲で今年一番の気温となり猛暑日となったところもありました。

昨年同様で平年より高めの気温が続いているようです。

2023年の夏は北海道内で30度を超える真夏日が44日間続き観測史上最長を記録したため、熱中症対策として臨時休校や下校時間の繰り上げを行った学校がたくさんありました。

熱中症警戒アラートも道内で発令されましたね。

本州の小中学校のエアコン普及率はほぼ100%に対して、札幌市内の小中学校の普及率は約16%(2022年)とのこと。

2023年夏の猛暑をうけて札幌市内の小中学校にも空調設備をつけることになったのは2023年11月のことです。

2024年の現在は大型エアコンを設置するのは大掛かりな工事が必要になるため、教室内はスポットエアコンが設置されています。

整備費は約2億4000万円かかっており6月末までに約3900台の設置が完了しています。

簡易型のエアコンでは教室の温度はなかなか下がらずですが、熱中症対策には一役かっています。

■札幌市の現状

  • 小・中学校での全普通教室への扇風機導入率 81.6%
  • 保健室への移動式エアコン等の設置率 90.8%
  • 約2割の学校の普通教室と約1割の学校の職員室に移動式エアコン等を導入

(令和2年第一部決算特別委員会-10月16日-05号/松原学校施設担当部長より)

上記は令和年2年(2020年)のデータです。

2023年の大型エアコンの設置率は全国平均95・7%に対し、16・5%とのこと。

札幌市は2024年~2027年度には保健室、普通教室、職員室の約6000室にエアコン設置を目指しています。

人手不足で設置業者の確保が難航することも考えられ計画通りに進むかどうかはわかりませんが、確実に進めていってほしいです。

エアコン

夏休みの日数を延長

比較的寒冷である札幌市ですが、年の平均気温は過去100年で2度以上上昇しているようです。

日本各地のヒートアイランド現象や地球温暖化で今後も気温の上昇が予想されます。

小中学校では子供を熱中症から守るため対策はしていますが、やはり冷房が設置されていない場所もあり危険度はあるため夏休みを延長する自治体が増えてきています。

小中学校のエアコンの設置率をみると道内では寿都町で100%、小清水町で74.4%(普通教室は100%)と高い冷房設置率の自治体もあります。

一方で札幌は小中高など約300校ありますので学校数も多く費用も時間もかかってしまっています。

そのため猛暑対策の一環として小学校の夏休みを現在の25日から中学校と同じ30日に延長されました。

代わりに冬休みは25日から中学校と同じ20日に短縮し、夏冬合わせた計50日となります。

冬は積雪の問題がありますが、総休業数は据え置きとなりました。

ただ北海道教育委員会は総休業日を「50日以内」から「56日以内」と道立学校管理規則で改めました。

今後は、札幌市ももう少し学校のお休みが延長されるかもしれませんね。

夏祭り

札幌の気温、今と昔を比較

2023年の夏は「札幌で観測史上最高36.3度 29年ぶり更新」とニュースなどで報じられました。

じゃあ、今年は昨年ほどではないだろうと思っていたら、「最も暑かった昨年に匹敵するおそれ」だそうです💦

自分が子供の頃はこんなに暑いことはなかったという記憶があり過去の札幌の天気を調べてみました。

1980年8月の気温を見てみるとなんと最高気温が30度に達している日は1日もありませんでした。

北海道の夏はお盆を過ぎれば涼しくなるを明確に表している数値です。

1980年8月

引用:気象庁

さらにその10年後、1990年8月を見てみると最高気温が30度以上の日が4日続いています。

1990年8月

引用:気象庁

このように徐々に気温上昇していく日が増えて、2023年には30度超えが44日もあったわけです・・(-_-;)💦

2023年8月

引用:気象庁

やはり昔は涼しかったというのが結論です。

そして冬は今より寒かったと思います。

自分がの小学生の頃は、グランドにスケートリンクがありました(白石区)

きっと今の札幌の冬の気温では無理でしょうね。

まとめ

涼しいといわれる北海道も真夏日が増えてきているのはたしかです。

高温になっても本州に比べればまだ身体は楽ではありますが、エアコンなしではきつい日もありますよね。

子供達は体温が高いので、もっとキツイのではないでしょうか。

「北海道の夏は涼しくて過ごしやすい」と思ってきてみたら「関東の気温と変わらないくらい暑い」なんていう感想も聞きます。

日焼け止め対策と熱中症対策は夏の間はどこに行くにも必要ですね。

小中学校のエアコン設置は急務と言われてはいますが、温暖化で気温上昇は何十年も前からわかっていたことなのでもう少し早く着手できなかったのかなぁと個人的には思います。

少子化の影響で小中学校の合併や改築が多くありますが、ぜひ学校建設する段階でエアコンを組み込んでほしいです。

とはいえ、北海道の夏は短いです。

暑さに負けずなんとか乗り切りましょうね。

大通公園 噴水