北4西3西武跡地ビルの概要が決定
札幌市の中心部でありながらなかなか新しい建物が建たなかった北4西3の西武跡地。
長い間空き地だった所に再開発準備組合ができたのが2019年のことです。
そこから新しい札幌駅前のタワービルを超す高さにするぞ?!とか、A案・B案とか色々でてそのたびに話題になっていました。
結局資材や燃料費の高騰、人手不足などで規模を縮小し、オリンピック招致もなくなり、やっと規模が本決まりしたようです。
いままでの経緯と本決まりとなった新しい西武跡地のビルをご紹介します。
北4西3西武跡地にできるビルの概要
新しく誕生するビルは、南北の2棟構成になります。
2024年度の計画認可を経て工事に着手予定で、2028年の竣工を目指しています。
引用:平和不動産
タワービルは南側となり当初は高層階に高級ブランドのホテルを誘致する計画でしたが、建設コストの高騰で計画見直しとなりなくなりました。
ただ一部は宿泊できるようになるようなのでエコノミークラスのホテルは入りそうですね。
地上32階、地下5階の高さ約165mのタワービルとなります。
地下2階から地上4階は飲食店や物販店が入る商業施設
地上6階以上はオフィスになる計画です。
北側のビルは地上10階、地下7階となり、ヨドバシカメラが入ります。
地下7階ということで地下通路や地下鉄南北線と直結ということになりますね。
また今まで駐車場があったためビルの地下には大型駐車場もできる予定です。
2024年に着工して2028年の完成をめざします。
地下鉄南北線さっぽろ駅直結-地下7階
「地下7階」って今までの札幌の建物ではないですよね。
北4西3の真下は地下鉄南北線さっぽろ駅があるので、そちらと直結ということになります。
南北線さっぽろ駅のホームは老朽化が進んでいることやピーク時には混雑することからホーム拡張工事が決まっています。
現在の島式から相対式になり、混雑が緩和されるようにホーム増設工事が行われます。
その際に、北4西3の新ビルと直結する模様です。
地下鉄ホームに入る改札までも混雑することがあるので、新ビル直結になることでこれらも少し解消されるのではないでしょうか。
また、地下1,2階にも広場や歩行者専用通路が設けられ、ガレリア空間となる計画もあるようです。
引用:札幌市
北4西3再開発の規模縮小
最初は約1000億円だった建設費が資材高騰等で1200億円を超える見込みとなり、札幌駅前にできるタワービルと高さ競争をするような提案でしたが一歩引いた形となりました。
当初はA案、B案がありました。
高さ約240mは地上46階建て
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その後、A案になったようですが、地下6階、地上35階で高さが約200mと発表されたのが2021年頃。
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高さ約200メートルから約170メートルに縮小
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そして地上32階建て高さ約165メートルで決定
どんどん縮小はしていきましたが約165mってかなり高いですよね。
これで十分だったのではないかとも思います。
あまり高いと札幌駅前に圧迫感がでそうな気もします。
まとめ
札幌駅南口駅前広場真ん前の大規模再開発が2024年度内に動き始めます。
北4西3街区にあるビルも少しずつ解体されていくものと思われます。
敷地内にあった佐藤水産は大通に移転しオープンしました。
北海道建設会館も2024年3月で閉館の模様です。
西武百貨店が閉店したのが2009年9月のことですから、札幌の一等地でありながら15年もの長い間何も活用されていなかった場所で注目度が高い場所です。
駐車場も多かったことで新ビル工事中には札幌駅周辺の駐車場不足や渋滞が考えられます。
その辺をどのようにしていくのかも気になるところです。