JR北海道は2024年3月からのダイヤ改正を発表しました。
本州方面から札幌へ訪問する観光客は、大半が新千歳空港まで飛行機を利用して、そこから札幌へ出ます。
国内の観光客をはじめ海外からの観光客も増えてきた北海道内、更には北広島市のエスコンフィールド北海道のオープンや新駅構想、医療大学の移転等様々なことを考慮してのダイヤ改正となった模様です。
改正の主な目的は列車の乗り換え時間の短縮、混雑の解消など、より利便性の高いダイヤにすることです。
今回のダイヤ改正で変わる主なことをあげていきます。
デイタイムのエアポートが5本から6本に増便
現在、デイタイムの快速エアポートは1時間に5本走ってますが、それが2024年3月のダイヤ改正で6本に増えます。

上記の図を見てもらうと、
赤(特別快速エアポート)→南千歳から新札幌までノンストップ、その後札幌
黄(快速エアポート)→乗降者客が多い主な駅に停まり新札幌経由で札幌までノンストップ
緑(区間快速エアポート)→新千歳空港から北広島までは各駅、その後新札幌から札幌は快速区間
その代わり北広島から千歳への普通列車は、デイタイムはなくなる模様です。
北広島にボールパークができたことと観光客の移動が新千歳空港から札幌駅もしくは小樽方面と鑑みた結果このようなダイヤになったと考えられます。
千歳線の利用客は殆どが飛行機利用をする人が乗るドル箱路線で、苫小牧方面への利用が少ないことから千歳で分断をするようです。

快速が桑園駅に停車・特急の一部自由席なしに
注目すべきは、現在通過駅となってる快速エアポートと快速ニセコライナーが桑園駅にも止まることです。
桑園駅は札幌駅の西隣にあり、新幹線工事も盛んで周辺も再開発が進みマンション等がたくさん増えました。
利用する人が増えているため需要増となり快速列車を停車することにした模様。
夏には札幌競馬の開催もあるので桑園駅から札幌駅方面に利用する人も多くなりますよね。
また特急列車の一部で自由席がなくなってしまうのも大きなことだと思います。
いままで自由席があったけど2024年3月以降は全席指定となるのは以下
・特急北斗(札幌~函館)・すずらん(札幌~室蘭)・おおぞら(札幌~釧路)・とかち(札幌~帯広)
すべての席を指定席にすることで運賃収入を確保するのが狙いのようですよ。
札幌~旭川を結ぶ「カムイ」と「ライラック」については、自由席の車両は減るものの全席指定にはならない模様です。
まとめ
オリンピック招致が下火になりつつあり、当初目指していた2030年の新幹線札幌駅延伸も少しうやむやになってきているような気がします。
観光客数は回復してきたので、新千歳空港からのドル箱路線快速エアポートが主要なダイヤ改正となっています。
新幹線が開通するまではJR北海道としては、この快速エアポートに社運をかけるしかないようにも見受けられます。
2023年4月から9月の中間決算は117億円の黒字とされましたが、好調なのは不動産業のホテルやマンションへの参入もあります。
一方で営業利益だけをみると電気代などの高騰て174億円の赤字とのこと。
2030年以降には北海道新幹線が札幌までつながり、本州からの人の移動がどのように変化していくのか見ていきたいです。