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札幌でも「書かない窓口」の実証実験 デジタル化のメリットを自治体へ

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「書かない窓口」を札幌でも実証実験

「書かない窓口」って言葉は聞いたことありますか?

住民が申請書に記入することなく住民票等の申請書類が一か所で受けられるワンストップ窓口のことなんです。

住民が提示した身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証)に基づいて、職員が氏名や生年月日等の個人情報を確認して書類を作成し申請者はサインをするだけというものです。

北海道内では2016年に北見市が全国に先駆けて導入しました。

婚姻や転入等は複数の手続きが必要になりますが、「書かない窓口」では、時間が短縮されると好評のようです。

「書かない、待たない、回らない」とデジタル庁が主張するように意義は大きい模様。

役所に行くと確かに一つの手続きであってもたくさんの課をまわったり、何度も同じことを書類に記入することがありますのでこれができれば便利ですね。

それを札幌市にも取り入れようと2024年3月頃から実証実験が始まります。

札幌市中央区役所仮庁舎でマイナンバーカードの読み取り機を設置して、自動入力する支援システムの試験を運用。

2025年2月まで試験運用し、検証した上で「書かない窓口」を模索方針。

説明

書かない窓口で現在できること

申請書作成支援システムというものがあり職員が住民から聞き取ったりマイナンバーカードから読み取って必要な書類を作成するものです。

職員が聞き取る部分でマンパワーが必要にはなりますが、デジタル化は高齢者は慣れていない方が多いためにこのような仕組みになったようです。

年代にもよりますが、タブレットの使い慣れている方もいれば私なんかはパソコンのキーボードあった方がが楽だったりします。

現在対応できる申請書は以下

・住民移動届(転入、転居、転出、死亡等)

・住民票の写しなど交付書類

・印鑑登録証明書交付書類

・戸籍謄本等交付申請書

・税務証明書等交付申請書

役所のあちこちに周らなくても一か所の窓口でできてしまうそうです。

先駆けて推進されてきた北見市では現在150種類もの申請書を登録しているそうですよ。

2010年から業務改善へ取り組み、窓口業務を簡単で効率的なものにするために、まだ真っ新で経験が少ない新人職員に市役所窓口を利用させて素直な感想から課題を出し、手順が徹底的に分析されたそうです。

これはいい取り組みですよね。

最初はアナログでできることから来庁者の動線や窓口レイアウト、フロアサインづくりから書類の簡素化まですこしずつ努力をして今があるそうです。

住民にも職員にもやさしいシステムといわけですね。

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デジタル田園都市国家構想とは

ちょっと長くて難しい言葉ではありますが現在は国をあげて「デジタル田園都市国家構想」というのがあります。

地方を中心に高齢化、人口減少、過疎化等が進んでおり、色々な課題に直面しています。

そんななかでデジタル技術が発展しているのだから、それを活用して社会課題を解決していこうという取り組みなんです。

地域の個性を活かしながら、デジタル技術を活用して社会問題を解決しようというものです。

2023年度から2027年度までの5か年の新たな総合戦略なんですよ。

まだ、マイナンバーカードの登録不備等がたくさんありすぐにはスムーズな活用はできませんが、少しずつ修正され未来には活用できるようにしていくようです。

人口が少ない地方都市の方がデジタル活用の浸透が早くて、街全体に広がりやすい傾向があります。

札幌の様にある程度人口がいるとかえってスタンダードとなることに時間がかかってしまうかもしれません。

まとめ

私は引っ越しが多くてそのたびに役所の中で色々な課をまわっておりました。

なんだかそれが当たり前のようになってしまって嫌でしたが、やらなくてはいけないことと思っていました。

でも、よく考えると自分が動けるからできることであって年をとったりケガをしたりした時に同じことはできません。

転出手続きして転入手続き、1階から別階へ行って健康保険や年金の手続き、子供の学校の手続きに、住民票をもって警察署にいって、郵便局に住所変更届を送って・・等々💦

出生や婚姻であればうれしいことなのであちこち行けるものの、逆に死亡や離婚であれば気分がどんよりした中で手続きをし続けなければいけませんよね。

こういう手続きが簡単になっていくのは歓迎です。

あまり簡単になるとセキュリティに問題が出てくるので、今後はその辺も加味していかなければならないですね。

「書かない窓口」ができることで住民の負担も職員の負担も減っていきます。

人口減・働き手不足の今は、デジタル化は必要なことかもしれないですね。