北海道遺産とは
札幌市内には、次の世代へ引き継ぎたい宝物として選ばれた「北海道遺産」というものがあります。
「次世代に引継ぎたい北海道ならではの宝物」が北海道遺産とのこと。
2001年(平成13年)から、道民参加により選定されており現在の北海道遺産は74件となっています。
面白いのは選定基準が、学術的や美的だけではなくて「思入れ価値」が大きなウエイトを占めているところです。
「北海道らしさ」も選定基準になっていることや、「遺産=過去」ではなく地域の未来を創造していく資産であることという基準があるのも面白いです。
札幌には何件あるのかということではなく、例えば「ジンギスカン」等は北海道内の色々な箇所にあるので場所を数えられませんよね。
ただ、札幌市内の北海道遺産を具体的にあげていきますね。
札幌市内の北海道遺産
札幌市内の北海道遺産は想像つくものもありますよね。
「開拓使時代の洋風建築」である時計台、豊平館、清華亭なども含まれています。
札幌時計台
開拓使時代の洋風建築といえばすぐにあがってくるのが観光の定番にもなっている「札幌時計台」です。
「札幌時計台」は、ビルに埋もれてしまい思っていたよりも小さかった等と「がっかり3大観光名所」なんて言われています。
でも、札幌農学校が開校した1876年からあの場所にあるわけですから、札幌の中心街でずっと同じ場所にあるのはすごい。
何度か移転の話もあがったようなのですが、その度にもともとこの場所にあったのだから移転はなし!という反対があり話が流れている様です。
札幌市も将来的には大通公園から時計台が観えるようにする計画もあるようですよ。
豊平館(ほうへいかん)
「豊平館」
は、中島公園内にある洋風建物です。
開拓使が建てた洋風ホテルなんですよ。
屋根の棟飾りや五稜星が印象的です。
室内は漆喰塗りで当時の左官技術が観られるマントルピースもあるとか。
水色と白が緑がたくさんある中島公園に映えてとてもキレイですよ。
札幌軟石
建物そのものではありませんが「札幌軟石」も北海道遺産です。
札幌軟石採掘跡地を利用した公園が石山緑地です。
芸術を取り入れた景観が遺跡の様でとても見ごたえがあり面白いです。
大通公園12丁目にある札幌資料館も札幌軟石でできています。
路面電車(市電)
札幌市と函館市の路面電車(市電)も北海道遺産に指定されています。
札幌市の市電は、いまや195万人が暮らす大都市へと発展した札幌のまちづくりを支え続けてきました。
昔も今も変わらない除雪をする「ササラ電車」は冬の風物詩として有名です。
食べもの
また、「ラーメン」や「ジンギスカン」は北海道遺産ですが、「ザンギ」は2019年から今後の北海道遺産候補として取り上げてほしいと関係者が活動しています。
北海道遺産は今後も増加?!
北海道遺産は現在は74件ありますが、毎回1万件程の応募があるため今後も増えていく可能性はありますね。
現在は、「北海道遺産フォトコンテスト2023」を実施しています。
(2023/7/17~9/30まで)
北海道遺産フォトコンテスト2023の詳細はコチラ
北海道遺産の公式ページはコチラ
まとめ
北海道遺産として取り上げたものは地域再発見となったり街の活性化につながります。
豊かな自然や北海道に生きてきた人々の歴史や文化、生活等が有形・無形に関係なく次世代に残されていくことでさらに価値があがる気がします。
自分の住んでいる地域だけではなく、他の市町村の北海道遺産を注目してみると新たな文化や歴史が見えてくるかもしれません。
難しいものではなく住んでいる場所で目の前にある自然や、庶民的な「ラーメン」や「ジンギスカン」が含まれているのも魅力です。
旅行好きな方は、北海道遺産を目指して北海道内をまわってみるのも楽しいかもしれないですね。