北海道新幹線新小樽駅の駅舎デザイン
札幌が2030年北海道新幹線札幌駅延伸に再開発をすすめているということは、そこに至るまでの新幹線駅も街の活性化に期待をもっているということです。
札幌のお隣にできる北海道新幹線新小樽駅に注目してみたいと思います。
駅舎デザインはまだ要望の段階ではありますが、コンセプトは
「浪漫が薫る 温(ぬく)もりと心地よさを感じる駅~まちの記憶を未来へ~」
とのことです。
小樽というとガラス、ランプ、歴史的建造物、運河、赤レンガ、美味しい魚介類のような様々ないいイメージがありますよね^^
「浪漫」という言葉があることで憧れやロマンチックというような甘美なイメージになります。
このコンセプトはそれらを総じての落ち着きのあるレトロなデザインやレンガを使った外観が連想されます。
引用:小樽市
画像の白い部分が新小樽駅となりますが、現在は3案にまでしぼれているようです。
現在の計画では駅舎は3階建てで、最上階に長さ263メートルのホームが完成予定。
2階に改札口、同じく2階に待合室や物販スペースが整備予定。
駅前広場には2つのロータリーと駐車場、バス・タクシーのスペースが設けられる予定です。
駐車場は300台ほどの予定です。
2025年から詳細設計に入っていく模様。
引用:小樽市 新小樽駅前広場
「新小樽駅」へのアクセス
北海道新幹線「新小樽駅」は、小樽市内ではありますが山の上です。
よって新小樽駅もJR小樽駅や観光地となっている堺町通りとは離れている場所ということになります。
JR小樽駅から新小樽駅までは5kmほど離れています。
車だと10分くらいですが、はたして新幹線の乗客が小樽で降りて観光するまでに至るかは微妙なところではないでしょうか。
そのまま札幌へ行ってしまいそうな気がします。
1日の乗降客数の見込みは約1,000人としています。
1000人クラスの新幹線駅としては、300台の駐車スペースは少なめのようです。
駅周辺に、駐車スペース以外に、建物は設けられない予定。
道路をはさんだ向こう側にしかホテルやレンタカー店に使える用地はないようです。
せめて駅には、コンビニのような店舗や小さなカフェを入れた方が駅利用者にはありがたいのではないでしょうか。
新幹線開通すると札幌-小樽間は約12分
北海道新幹線が開通すれば、札幌-小樽間は約12分でつながります。
現在のJRでは、「快速エアポート」は32分、「いしかりライナー」は最速で39分、「普通列車」だと約50分。
早さだけ比べるともちろん新幹線がダントツですが、JRは海沿いを走るので車窓を楽しめるというメリットがあるんですよね。
観光客は新幹線を利用するかもしれませんが、道民は利用するかと考えるとちょっと難しいかもしれません。
現在、札幌-小樽間のJR料金は750円です。(指定席除く)
新幹線となると何倍にもなるわけですから、そう考えると近隣住民で新幹線を利用する人が多くなるとは考えにくい。
車で行く人はいるかもしれませんが、規模が小さい駅であれば何か目玉になるものがなければ寄ることはありませんよね。
観光客以外の需要をとらえるのであれば、新幹線通勤を増やすために定期券を安くしたり特典をつけたりするなど何らかの秘策が必要です。
ただ、インバウンド需要が回復すれば、今やリゾート地となっている倶知安駅から札幌駅までの外国人の行き来は多くなるかもしれませんね。
まとめ
小樽の山を切り開いてできる「新小樽駅」。
後志自動車道がすぐの場所ですが、札樽自動車道朝里IC方面から後志自動車道へは移動不可です。
この辺も解消しないと集客にはつながらないかも。
小樽市は新小樽駅から観光拠点への導線を強化していく模様です。
新幹線開通に向けてお隣の小樽も少しずつ変化していきます。
駅舎については詳細がわかったらまたアップしたいと思います。
ちなみに同じく新駅ができる倶知安町のデザインコンセプト案は、
「羊蹄の四季の恵み~ふるさとと世界が出会う駅」
に決定しています。
それぞれの街がその街の色をだす新幹線駅になりそうで楽しみです。