札幌-その他

地下歩行空間チ・カ・ホは10周年 通行量は2.4倍・地価は2.2倍へ

札幌地下歩行空間

地下歩行空間「チ・カ・ホ」は10周年

今や札幌都心になくてはならないものとなった札幌地下歩行空間「チ・カ・ホ」が2021年3月12日で10周年を迎えました。

札幌駅周辺から大通駅をつなぐ札幌の大動脈となっているチ・カ・ホは、札幌駅前通の地下にある約520mの地下歩行空間です。

工事は2005年に開始され2011年までかかりました。

待望の開通ではありましたが、開通日付を見てわかるように2011年3月12日は、東日本大震災があった3月11日の翌日でした。

そのため開通イベントなどは自粛となり中止となったという経緯があります。

節目の年には、東日本大震災の被災写真などを展示し防災の呼びかけを行っています。

チカホMAP

チ・カ・ホの開通によりたくさんのビルが地下で直結になり、商業施設のメリットとなっている他にイベント等も行われるようになりました。

また、なんといっても季節や天候に左右されずに高齢者や車いすの方等を含み誰もが安全・快適に移動できるバリアフリーな空間が都市の活性化につながっていると思います。

札幌駅前通りの通行量が2.4倍に

札幌駅と大通駅がつながったことで、地上・地下の札幌駅前通りの通行量は開通前に比べて約2.4倍にもなりました。

1日にすると約9万人とのことです。

コロナ禍の令和2年も1日7.1万人というデータがあります。

チ・カ・ホには人流センサーがあり統計をとっているんですよ。

チカホ人流センサー

人流データの詳細はコチラ

データからは大きく人の流れが変わり、通行量も大きくなっていることがわかります。

コロナ禍においてもこの数値は役にたっています。

通行量

引用:札幌市

チ・カ・ホ直結のビル

チ・カ・ホができたことにより、民間企業のビルの建て替えも進みました。

現在は11のビルと直結しています。

1.日本生命札幌ビル(2010年10月オープン)

2.大同生命ビル(2020年6月オープン)

3.札幌三井JPビル-赤レンガテラス(2014年7月オープン)

4.札幌フコク生命越山ビル-シタッテサッポロ(2017年3月オープン)

5.敷島ビル-(チ・カ・ホ直結の敷島ガーデンオープン)

6.北海道ビルヂング(建て替え予定)

7.札幌グランドホテル

8.札幌ノースプラザ

9.井門札幌ビル

10.北洋大通センター-大通ビッセ(2010年9月オープン)

11.札幌大通西4ビル(2013年6月オープン)

ビルのリニューアル等により、事業所数や従業員数も増え、地価も開通前より2.2倍も上昇しました。

将来的には、現在解体中の「第一生命札幌ビル」や建設予定の「ヒューリック札幌ビル」、北4西3で再開発準備中の札幌西武跡地のタワービルもチ・カ・ホにつながっていく予定です。

そして2029年には北海道新幹線札幌駅とも地下動線の主要軸となって、更に通行量が増していくと予想されます。