札幌市交通局が地下鉄トイレ改装中
札幌市内の地下鉄の中で、「Re new」と書いたポスターをみかけることが多くなってきました。
引用:札幌交通局
これは「札幌市交通事業経営計画」に基づいて札幌交通局が駅を便利に使いやすくしてますよーのポスターです。
そして地下鉄の中でも目につくのがこのポスター↓
引用:札幌交通局
札幌市交通局は2019年から全駅のトイレを洋式化すべく工事をすすめています。
現在の札幌地下鉄3路線の49駅にあるトイレは計51か所です。
便器は男女のトイレ合わせて315器とのこと。
このうち先陣をきって工事が完了したのが、東豊線「さっぽろ駅」と「福住駅」のトイレです。
すべての地下鉄駅でトイレの洋式化をするほかに、車椅子やベビーカーに対応するため入口の階段を撤去してバリアフリー化を進めています。
8月からは、南北線の「大通駅」でも利用開始。
すべての駅の工事が終了するのは2036年とされています。
札幌地下鉄の昔のトイレ
私が物心ついた頃(30年以上前)は地下鉄のトイレといえば、「暗くて汚くて怖い場所」でした。
用は足したいけど早くこの空間から逃げたいと思っていた時もあります。
電気が切れそうでチカチカしていると本当に怖くて・・
④変なトイレから一般的なトイレへ
現在のほとんどの駅がこのようなトイレです。初代の変な便器に比べるとかなり使いやすくなったと思いますが、最低限の機能しかない感じなので近隣の商業施設などと比べると物足りなさがあるかもしれないですね。#Renew #トイレ洋式化 pic.twitter.com/96FiB3qJW9— 札幌市交通局 (@sapporokotsu_PR) July 15, 2020
そして便器の形なのですが、札幌交通局のTwitterでも言っていますが、いま思うと変な形のトイレだったんです。
引用:札幌市交通局
黒い和式の便器で、白い四角い部分に足を置き用を足します。
水を流すと足元の周りをグルリと水がザァーっと流れます。
これが怖くて地下鉄のトイレは嫌いでした。
トイレットペーパーがない時代もあり、ポケットティッシュの自動販売機があった時代もあります。
30代後半以降の方なら覚えているのではないでしょうか。
全駅の工事完了は2036年度
全部の駅の工事完了は2036年度となっています。
洋式化、バリアフリー化の完了も2036年度ということで、障害者団体等からは遅すぎるのではという指摘もあるそうです。
とはいっても、札幌地下鉄は人口減による利用客の減少等から経営は厳しいものになっています。
過去には安全確保のためにホームにガードを設置したり、ICカード導入にも費用が掛かっています。
また最近では券売機を多言語化していくという動きもあり、トイレ以外にも優先しなくてはいけないものがたくさんあるんですよ。
現在は、老朽化した施設や地下鉄車両基地などの耐震化、コンコースのリフレッシュ工事等も行われています。
2021年にオリンピックがあると仮定すれば券売機の多言語化やコンコースのリフレッシュ工事が先行するでしょうね。
でも、少しずつですが駅トイレもキレイになっていきます。