都心アクセス道路とは
北海道開発局は、札幌都心部と高速ICの渋滞緩和するために「都心アクセス道路」を計画しています。
現状は、ICの料金所の渋滞、また一般道は道幅が狭い箇所があったり信号交差点が多いという問題があり、慢性的に渋滞が発生しています。
死傷事故も多く発生しており、積雪が多い場合は救急車が通るのも困難なため早急な対策が必要となります。
ルートは、高速道路の札幌北ICがある北34条付近から北3条付近までの約4キロが対象です。
都心アクセス道路の3案
平成28年から行われてきた「都心アクセス道路検討会」ですが、3つの案がでていました。
【案① 地下整備案】 冬期積雪時の影響を受けない地下構造で全線整備を行う案
【案② 一部高架整備案】 地下構造より事業費が安価な高架構造で整備する案
【案③ 上下線構造分離案】 重要施設支障を回避するため、案①と案②を組み合わせた案
現在あがっている3案はいずれも、既存の創成トンネルへ接続する案です。
「①の全線地下トンネル案」は、地下トンネルの距離が長いので、1番整備費用が高額です。
もちろん用地取得や工事期間もかかります。
でも、メリットとしては雪が降った時でも定時性を確保できることが最も効果が大きいですね。
②の「一部高架案」は、①案よりは整備費用は下がりますが、ルート内にある病院移転を考えなければいけないようです。
②案は、北37条から北13条まで上下線に高架橋を整備して、北13条から北3条までは地下化して創成トンネルにつなぐというものです。
③の「上下線分離案」は、3つの中では安価ですが、冬の定時性を保てない他渋滞回避もできない模様。
これでは、お金をかけて新たにアクセス道路を造る意味がなくなってしまいますね。
このことから2019年10月に行われた「都心アクセス道路検討会」の委員らからは「全線地下構造がベストなのではないか」と①の全線地下トンネル案を支持する声があがっているようです。
事業費は1000億かかるとか。。想像もできない費用です(@@;)
このお金は私たちが支払っている税金ですからね・・・・
他都市との比較
札幌市は、人口100万人以上の政令市の中で、都心と高速道路との距離が最も遠い
新千歳空港からの移動で色々な土地に行っているビジネスマンからは、「時間がよめないので余裕をもって移動せざるを得ない」という声も多々あがっている模様です。
確かにビジネスで来道している方々にとっては、この渋滞はきびしいものがありますよね。
また、他の都市と比較することができてしまうのでなおさら不便さは際立ってしまっている様です。
周辺住民からも「札幌都心と高速ICまでの混雑の解消」が最も多い要望としてあがっています。
渋滞することが多いため生活路線であるバスの定時性が保てないことや、消防車や救急車などの緊急時のルート確保についても問題点としてあがっています。
一方で、信号のつながりが悪いのではないのかという意見もあります。
その道にあった速度で走っていても、必ず信号で止まってしまうという道ありますよね。
まさに創成川通り沿いって、そうなんですって。
札幌北ICも混雑しますが、新川ICの渋滞も緩和しないと全体的な渋滞緩和にはつながらないのではないかという意見もあります。
1000億かけてアクセス道路もいいけれど、工事中はもっと渋滞するかもしれないですよね。
その辺を考えると信号システムやう回する道路などを考えたり、駐車違反への取り締まり強化等まだ対策があるのではないかと思ってしまいます。
まとめ
今後、この「都心アクセス道路」については札幌市民への情報提供や意見聴取を経て構造を決定する見通しです。
2030年の新幹線開業を見据えてということですが、早く着手しないと間に合わないのでは?!
札幌都心から高速ICへのアクセスは、札幌の今後の観光や道南全域への波及効果やビジネスチャンスへもつながるかもしれません。
当初、この話が持ち上がった時に秋元市長は市民に「最少経費で最大効果が得られるよう丁寧に説明していきたい」と話していましたが、そのようにはいかない模様ですね・・・
私個人の意見としては、やはりもう少し他の対策を練ってできることをやってみてからでは遅いのかなと思います。
観光客は増えるのかもしれないですが、これから人口減で高齢者社会ですしドライバーも減ってくるのではないでしょうか。
1000億かけるのであれば、私が払った税金を少し戻してほしいなぁというのが本音です(><)