札幌-建物

南3西11-札幌中央区役所建替え後は複合施設へ

中央区役所建替え後は複合施設へ

札幌市は、昭和47年に建築された中央区役所が、施設・設備の老朽化や耐震性能の不足といった課題を抱えていることから、現地にて複合施設に建替えすることが決まっています。

周辺にある「保健センター」と「中央区民センター」を「中央区役所」とを統合し、複合庁舎施設とする予定です。

現在の保健センター(南3西11)と区民センター(南2西10)は比較的新しいため、新庁舎完成後は市の別部門での活用を検討中。

また、現在の中央区役所は賃貸住宅と一体の建物のため、現在の入居者の転居が完了した2020年頃から解体工事に入る予定で新庁舎は6年後2024年の完成予定となっています。

 



新庁舎について

昨年の9月胆振東部地震の際には、現在の中央区役所には非常用電源がなかったことから半日から1日以上機能することができませんでした。

それを踏まえて、新庁舎では防災面を強化し非常用電源の他、水や食料の備蓄整備などを進める予定です。

地上6階建てで、駐車場は150台規模となります。

現在の庁舎駐車場は台数が34台と少なく慢性的に駐車場待ちの車が並んでいるので、それを解消するためです。

新庁舎の建設についてはBTO方式を採用します。

※BTO-民間事業者が庁舎や公営住宅、小学校などの公共施設の建設を行い、完成後に施設の所有権を国や地方自治体に譲渡しつつ、施設の管理・運営はそのままの事業形態

2019年度 仮庁舎改修工事2020年度 仮庁舎に区役所機能を移転現庁舎の賃貸住宅の方の転居が完了ししだい解体2024年度 新庁舎完成予定、その後に移転

仮庁舎は大通2丁目ビル

札幌中央区役所は、現地建替のため解体から竣工までの間は仮庁舎が必要になりますが、札幌市役所近くの「大通2丁目ビル」に決定しています。

大通2丁目ビルはRC造、地下1地上6階、延べ1万1508m²の規模を持ったオフィスビルですが、今後は改修設計をしながら、区役所機能を移す考えです。

ビルは地下直結ではありませんが、地下街のオーロラタウン出入口がすぐ目の前にあり大変便利な場所です。

元々はNTT関連企業が入っていましたが、2018年に竣工した創世スクエアのオフィスビルに転居したためその後に札幌市が取得しています。

ローソンやミスタードーナツが入っていたビルです。

現在は白いシートが張られています。

将来的には緑地化される予定の場所です。

仮庁舎の予定であるNTT大通2丁目ビルの改修工事は2019年度の開始予定です。

まとめ

札幌市の行政庁舎は、1972年の冬季オリンピックの際に政令市になったのを機会に造られている建物が多く老朽化がすすんでいます。

10区のうち白石区の庁舎が2016年に移転新築しました。

次がこの中央区役所です。1970年代に建てられたすべての庁舎を新築しなければいけませんが、巨額な費用がかかるため分散化して行っています。

胆振東部地震の時の教訓を活かして、新庁舎が建設される際には耐震機能や防災機能が重視されるようになりました。

昨年9月の地震時には、この中央区役所も非常電源がなく機能できなかったのです。

災害の際は司令塔となるべき施設が動けないと、早急に必要な機能が対応できなったり、遅くなってしまいます。

地震にあって初めてわかることって多いですね。

新しい施設に活かしてほしいと思います。

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※この記事は2018/5/28の内容に追記、リライトしています。