札幌駅のリニューアル計画
JR北海道が札幌駅のリニューアル計画を発表しました。
北海道新幹線札幌駅延伸の完成時期が遅れる見通しと発表され落胆した方も多い中、在来線札幌駅のリニューアル工事はそれとは関係なく2028年度末には完成するとのこと。
JR北海道としては新幹線の開業が遅れ、それに札幌駅の工事完成時期も合わせると経営自立も当然時期が遅れてしまうため札幌駅を先にリニューアルとしたのだと思われます。
どのように変わっていくのかみていきましょう。
北口側の外観工事
新幹線用のホームが南口側にできることにより在来線の線路が足りなくなってしまうため、新しいホームをつくるため北側は長い間工事に入っていました。
新ホームはできたもののそのまま北口外観工事は継続しており囲いがかかっています。
元々広さがあった北側通路を狭くして線路スペースを確保しており、東西通路がなくなってしまったため不便になってしまいました。
写真:2021年10月撮影 北口側の通路が広かった頃
写真:2021年10月撮影 アーチは撤去されました
現在もフェンスがあり中がどのようになっているのか知ることはできません。
北側は発表によりますとリニューアル後は外観が大きくかわるようで、ガラス越しに北口広場を眺められるような明るい外観にするようですよ。
引用:JR北海道 リニューアル後の札幌駅北側イメージ
1階はレンガ調であたたかみのある滞留空間をつくり広場と一体感をもたせるようです。
北口の外観は2027年末の完成を目指しています。
エキナカ商業施設で魅力を発信
駅構内に点在する商業施設は南側に集約して、面積をいままでの2倍(2018年度比)に拡大する予定です。
2024年度に行う工事は南側にある改札内トイレを北側のトイレと集約させスペースを確保。
現在工事中の南側連絡通路と商業ゾーンを集積するようです。
引用:JR北海道
北海道の魅力を発信するエキナカ商業施設にリニューアルされます。
おそらく南側連絡通路開通と商業ゾーンのオープンが同じくらいになるのではないかと思います。
イメージ図ではこちらも赤レンガ調の落ち着いた雰囲気にガラス張りで開放的なイメージですね。
2028年末を目指すとのこと。
そのほかのリニューアル
外観や商業施設の他には空調設備の更新やトイレ内の改修も計画しています。
リニューアル工事は当然、在来線と新しくできる予定の新幹線札幌駅の動線を考えて行います。
駅機能の再配置や老朽設備の更新。
さらに環境にも配慮して利便性向上を高め改修計画をすすめているそうです。
新幹線札幌延伸の開業について
2024年5月8日に建設主体の鉄道・運輸機構が北海道新幹線札幌延伸の開業が「数年」遅れると発表しました。
2030年度末開業予定からすでに3~4年の遅れがでている模様。
当然、遅れに対しての厳しい意見もあったようです。
全体の8割を占めるトンネル工事で残土の受け入れ用地確保にも苦戦しているようですね。
ただ、当初は2035年開業の予定だったのをオリンピック招致などで5年前倒しとしたのが誤りだった気がします。
用地取得や技術的な検討をせず5年前倒しとなった関係者は気が気でなかったのではないでしょうか。
今は少し胸をなでおろしているのではないか?・・・と想像します。
堅実に安全な新幹線ができることで乗客の安心にもつながるのではないかと思います。
まとめ
JR北海道・札幌市としては、インバウンド需要の回復に対応することや新幹線札幌駅延伸を見据えた北海道の新たな玄関口としてふさわしい駅を目指すとしています。
これから新たな開業時期を設定し、費用も試算しなおすといっている北海道新幹線ですが、北海道民、札幌市民にとっては札幌駅の利便性やリニューアルが急務だと思います。
札幌駅のリニューアルと南口側の旧札幌バスターミナル跡地ビルの再開発が連携していかなくてはいけませんが、札幌駅だけにスポットをあてているところが気になります。
おそらくバスターミナルの再建は新幹線札幌駅と同時となり遅くとも2034年(?)という感じでしょうか・・💦(10年仮バス停って嫌ですよね💦)
2027年度末までに北口外観完成予定、2028年度末にリニューアル完了とざっくりしたスケジュールしか出ていないので今後も札幌駅リニューアルの変化を追っていきます。