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札幌は「雪虫」の季節到来!夏に暑い日が多いと大量発生のリスク

雪虫

雪虫とは

雪虫とはアブラムシのうち白腺物質を分泌する種類のことを言います。

体長3,4mm前後で綿で包まれたようになる虫です。

一般的な種類は「トドノネオオワタムシ」って言うんですって。

雪虫

北海道や東北ではよく見られ毎年10月上旬頃から見られるようになります。

雪が降る頃に飛ぶので雪虫として認識されています。

白い綿毛のようなものは蝋(ろう)、つまり油なんですね。

アブラムシですからね。

飛ぶ力は弱く風になびいて流れるので、なおさら雪の様に見えるようです。

しかも熱に弱くて人間の体温でも弱るそうです。

一般的には「雪虫が大量発生してから約1週間~10日で初雪が降る」と言われています。

夏の暑い日が多いと大量発生のリスク

数匹の雪虫が一面に飛ぶ姿は確かに雪の様で幻想的にもみえます。

でも、大量発生すると吹雪かの濃霧かという状況になって私たちにも害を与えます。

自分も大量発生しているときに自転車に乗って大変な思いをしたことがあります💦

雪虫が野菜に入ると腐ったりカビが生えたりして廃棄につながる可能性もあるようですし、口や目にも入ってくることもあります💦

また、雪虫を吸い込むとアレルギーを発症する健康被害もあるそうですよ。

雪虫は風ない晴れた日に飛ぶことが多いそうで寿命は約一週間とのこと。

気温が高い日が多いと雪虫が成長しやすい環境になってしまうということなので、今年は大量発生する可能性もあります。

過去にウェザーニュースさんの5年間調べでは、札幌は雪虫大量発生から18日で初雪という調査結果も報告されていますよ。

雪虫から

引用:weathernews

その年によってバラツキが多い気がしますが、面白い調査ですね。

地球温暖化のためか最近では雪が必ず降る場所だけではなく、関東や関西でも雪虫が発生することがあるようです。

お見合い中の雪虫たち

雪虫はだいたい塊になって飛んでいますよね。

数匹の雪虫ならまだかわいいともいえますが、雪虫が飛ぶ理由は交尾のためだけなので集団お見合い中なんですって。

一週間でお相手をみつけなければいけません。

しかも成長した雪虫は何も食べないそうです。

そもそも食べるための口やあごがなく、子孫繁栄のために飛び一週間程度で力尽きてしまうはかない命なんです💦

「幻想的」とか「冬の風物詩」とか「雪の妖精」等と言われていますが、雪虫側にするとそれはどうでもいいことでしたね💦(当たり前ですが)

飛んでいる間は厄介に感じますが、少しの間だけ辛抱しましょう。

雪虫

まとめ

北海道、東北以外の方は雪虫の存在を知らない方が多いようなので転勤してきた方等は「あれってなんなの?!」っていう反応をするのが面白いです。

初夏に飛ぶポプラの綿毛もそうですね。

動物もシマエナガやエゾユキウサギ等、白くてふわふわしているものが北海道には多いイメージです。

雪が降る北海道での保護色なんでしょうね。

さて、今年も雪虫の季節がきて雪の季節がやってきますよ。

寒い寒い冬は嫌いな方も多いですが、北海道民は冬を迎える準備をそろそろしなくてはいけませんね。

雪景色